いつものように、新潟の老人ホームに入っている母を慰問してきました。
母はもう発語ができません。黙ってじっと老いに耐えている姿を見ると、かわいそうになります。老人ホームの欠点は、今までの日常からまったく隔離されてしまうことですね。一気に生きる気力を失ってしまうようです。
なぜ引き取らないのか?いつもやるせない思いで、老人ホームから帰ってきます。母はしっかりしているときに「家で死にたいとは思っていない。老人ホームへ入るつもりでいるからね」と言っていたのですが、いざそうなると「なんで私はこんな所にいるのだろう?こういう所に入ると死ぬまで出れないのだ」と言い、弟に「家へ帰りたい」と言ったそうです。けれどそれは3年前のこと。今では認知症が進み言葉を発することができなくなりました。そして一歩も歩けなくなり、車イス生活ですが、何ひとつ出来なくなった自分を知っており、自信をすっかり無くしてしまったことが読み取れます。
老人ホームの慰問を終えると、いつも寂しい気持ちで新潟駅に戻ります。せめて元気になろうと駅ビルで最近売っている朝採りの野菜売り場に近づきました。「あけび」が売っていました。
母の実家の敷地は裏山に続いていました。だから母は里山に詳しくて「あけび」が好きだといつも言っていました。よほどおいしかった思い出があるのでしょう。
こんな感じで活きのいい野菜が安く売っていました。
リュックにしょって新幹線に乗って東京駅へ向かう、野菜とともに帰る。
「あけび」は食べたことがありませんでしたが、こんなふうでした。
皮を刻んで油でいためて甘味噌で味付けすると、ほろ苦く、少し辛くておいしいそうです。
できたものは、これ。本当においしい。けれど、かんじんの種の部分は捨ててしまいました。そこが甘くておいしいそうなのです(笑)里山の子どもたちの絶好のおやつなのだそうです。あ、それとカラスのごちそうだとか・・・・・・・残念無念・・・・・・
秋本番あけび
2012/10/09 に公開
「あけび」は秋の使者ですね。最近、めっきり少なくなりました。
20年ほど前の蔓細工ブームであけびの蔓が根こそぎ引っこ抜かれて大打撃をうけました。ぼちぼち復活の兆しがあります。
若穂でアケビ栽培
2010/06/18 にアップロード
ふるさとの信州の我が家で栽培したアケビの様子です。
里山の果物アケビ、その成長の様子をご覧ください。
(こういうのを見ると、ワタクシは栽培したくてうずうずします。)