とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

小池百合子の立候補表明見送り      2024/5/30

2024年05月30日 12時21分32秒 | 選挙
東スポWEB によるストーリー
 • 6 時

小池都政の命運を握るのは〝KY太郎〟――。小池百合子東京都知事が29日、都議会での所信表明で都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の立候補表明を見送った。6月12日の閉会日以降に仕切り直しの公算で、立候補断念の〝政界引退説〟もささやかれ始めた。

小池氏は都議会定例会初日に立候補を表明する意向とみられていたが、前日になって、急転、先送りとなった。報道陣には「この定例会に取り組んでいくのが現職の務め。『継続してこそ力なり』とある」と前向きな発言こそしたが、立候補には言及しなかった。

この日、都議会にあいさつ回りで姿を見せた立憲民主党の蓮舫氏は「(小池氏の所信表明は)熱がないなぁと思って、聞いていました。この後も(立候補を)表明されないのかしら?」と肩透かしを食らった。

永田町関係者は「小池氏が推した候補者は衆院東京15区補選や目黒区の都議補選などで、3連敗を喫していて、陰りが見えているところで突如、蓮舫氏が出てきた。勢いは完全に蓮舫氏にあって、計算が狂ったのは間違いない。今後は情勢調査や文春砲の出方を見極めていくことになるのでは」と指摘する。

小池氏元側近の小島敏郎氏は先月発売された「文芸春秋」で4年前の都知事選で、小池氏の学歴詐称疑惑に対する裏工作を告白していた。6月発売の文芸春秋では工作に加担しながらも匿名だった元ジャーナリストのA氏が登場するのではないかとウワサされている。

「小島氏はいずれA氏が実名で表に出てくることを予告していて、裏工作を否定していた小池氏にとってはダメージは大きい。小池氏が最も恐れるのは、カイロ大卒業の肩書で都知事選に出て、落選するケースです。小島氏は刑事告発すると宣言しており、事前の情勢調査で色よい数字が出てこなければ、乙武洋匡氏を後継に指名して、政界から身を退く可能性もある」(同)

他の陣営の動きもまだ不透明だ。立憲、共産、社民は統一候補で蓮舫氏を推すが、日本維新の会や百田尚樹氏が代表を務める日本保守党は独自候補者の擁立を目指しながらも、まだ発表していない。

「維新や保守党の候補者が出てくれば、リベラル陣営の蓮舫氏ではなく、小池氏側の票がそがれることになり、ますます窮地に追い込まれる。小池氏が願っているのは前回の都知事選で65万票を獲得したれいわ新選組の山本太郎代表が野党共闘に加わらないことでしょう」(同)

2020年の都知事選で、立憲や共産は弁護士の宇都宮健児氏を支援したが、空気を読まない山本氏が後出しで立候補し、野党共闘をぶち壊していた。前回の失敗を避けるために共産党は蓮舫氏の支援で、れいわに協力を呼び掛けたが、独自色を出したい山本氏は自身の再出馬の可能性も含めて、都知事選の対応についてはまだ決めかねている様子。

告示まで3週間あり、小池氏や各陣営の動向次第で、都知事選の情勢はガラリと一変することになりそうだ。

 

安積 明子(政治ジャーナリスト) によるストーリー
 • 4 時間 •

女性同士の一騎打ちに

7月7日に投開票される東京都知事選挙は事実上、女性同士の一騎打ちとなりそうだ。5月27日に立憲民主党の蓮舫氏が立候補する意向を表明し、小池百合子都知事も意欲は満々。小池知事は28日、都民ファーストの会や公明党、都内の自治体首長52名から立候補の要請を受けている。

しかし翌29日の都議会定例会で行われた小池知事の所信表明では、立候補を匂わす言葉すら発せられなかった。もっとも初めから発表するつもりはなかったのだろう。この時に小池知事が羽織っていた大ぶりなハウンドトゥース柄のジャケットの色は白とブルーグレーで、「シンボルカラー」である緑は入っていなかった。

おそらく蓮舫氏の立候補表明に触発されたという印象を避けたかったのだろう。小池知事にとって、常に主役は自分でなければならないからだ。

Photo by gettyimages© 現代ビジネス

一方で蓮舫氏は、27日の会見には「勝負カラー」である白のスーツとパンプスで挑み、「反自民・非小池都政」を掲げて「小池都政をリセットする」と意気込んだ。立憲民主党は4月28日の衆院補選で3戦全勝し、勢いづいている。5月26日の静岡県知事選でも、国民民主党と連合静岡とともに推薦した鈴木康友前浜松市長が当選した。

加えて同日に行われた目黒区の都議補選(定数2)でかつての秘書の西崎翔氏がトップで当選したことも、これまで都知事選出馬を固辞してきた蓮舫氏を決意させたのかもしれない。

都議補選では岡田克也立憲民主党幹事長や大串博志選対委員長の政治資金パーティー開催問題も持ち上がったが、蓮舫氏は街頭演説でこれを厳しく批判して逆風を防いだ。選挙戦最終日に岡田氏と大串氏がパーティー中止を発表したことも、幸いしたのかもしれない。

小池知事の「限界」が見えた

しかし2020年の都知事選で366万1371票を獲得した小池知事に勝利するのは、そう簡単なことではない。都知事選と同じ東京都全域を対象とする参議院東京選挙区で、蓮舫氏は2010年に171万734票を得たのが最多。だが2022年の参議院選では67万339票と、“最盛期”より100万票以上も減らしている。

リーダーとしての資質についても疑義がある。蓮舫氏は2016年9月に民進党代表に就任したが、翌年7月にいきなりその地位を放り投げた。代表時代に勃発した「二重国籍問題」では結果的に台湾籍を離脱したが、きちんと説明を尽くしたとは言い難い。

また、たとえ落選しても、近いうちに行われるとされる衆議院選に出馬する手もある。あるいは来年7月に予定される参議院選で、国政復帰を狙うことも可能。蓮舫氏の都知事選出馬に伴い参院東京都選挙区は補選分(任期は2028年7月まで)も含めて7議席を争うことになり、“間口”はより広くなる。

Photo by gettyimages© 現代ビジネス

しかも小池知事には限界が見えている。衆院東京15区補選では乙武洋匡氏を擁立したものの、頼みとする自公の協力は得られなかった。公明党は乙武氏の過去の不倫スキャンダルを嫌い、自民党はこれに加えて「推薦を依頼しない」という乙武氏の“高飛車”な態度に反発した。

さすがに小池知事が公明党に泣きつき、創価学会女性部の一部が動いたものの、焼石に水も同じだった。乙武氏の得票数は1万9655票と振るわず、9人中で5位に沈んだ。「我々が協力しなかったら、供託金は没収された」と公明党関係者はほくそ笑んだが、その1週間前に投開票された目黒区長選でも、小池知事が応援した伊藤悠氏が落選。期待した公明票が入った形跡はない。

相乗りする「自民党」の没落

自民党の没落はさらに深刻だ。同区長選では自民党は事実上、河野陽子前区議を擁立した。河野氏は河野太郎デジタル大臣のはとこで、河野大臣が応援のために目黒に入っている。にもかかわらず、区長選での河野氏は1万2149票しか獲得できず、5人中で4位と振るわなかった。

それは26日に行われた都議補選にも影響した。自民党は井澤京子元衆院議員を擁立し、小池知事からも応援動画が寄せられた。井澤氏のポスターには小池知事の顔写真と名前が入った応援シールが貼られていた。最初は小さいサイズだったが、最終日にはその上に4倍の大きさのシールが重ねられた。

4倍に拡大された小池氏のシール© 現代ビジネス

にもかかわらず、井澤氏が獲得したのは1万1039票で、前月の区長選で河野氏の得票数にも及ばなかった。「小池効果」はゼロといってよい。

その傾向はすでに表れていた。小池知事が結成した都民ファーストの会は、2017年の都議選で55議席(追加公認の6議席を含む)を獲得して都議会第一党に躍り出たが、2021年の都議選で現有議席から15議席も減らしている。

2022年の参議院選で小池知事は、衆議院時代から秘書として仕えた荒木千陽元都民ファーストの会代表を当選させられなかった。東京都選挙区に出馬した荒木氏の得票数は28万4629票で、その2年前の都知事選での小池知事が得票した約366万票の10分の1にも満たなかった。

「学歴詐称疑惑」が再燃する

次回の都知事選では、小池知事の「カイロ大学学歴詐称疑惑」が大きく取り上げられるだろう。発信源は小池知事の元側近の小島敏郎氏とカイロ時代のルームメイトだった北原百代氏で、身内からの暴露は信用性が高い。

ただし「小池百合子がカイロ大学を卒業していない」ことを証明するにはカイロ大学が認めなければならず、そのハードルは高い。それでも「学歴詐称疑惑」が大きく話題になれば、小池知事には不利になる。

小池知事に学歴詐称について詳細に綴られた『女帝小池百合子』は2020年に刊行されたが、同年の知事選で小池知事が大量得票したのは、新型コロナウイルス感染症のまん延で選挙活動が大きく制約されたために他ならない。有権者に名前が知られている現職が有利となり、小池知事は直接の批判を避けることができたからだ。

そうした意味でノーマル化された7月の都知事選は、「神通力を失った女性同士の戦い」が注目されるだろう。またそれに便乗して、さまざまな候補が手を挙げており、一種のお祭り騒ぎとなりそうだ。

16兆円の予算を握り、16万人の公務員を従える東京都知事の権限は絶大。その魔力を求める争奪戦が間もなく繰り広げられる。

もし近いうちに解散総選挙が行われたら、「裏ガネ議員」はどれだけ当選できるのか? 関連記事では、独自に予測した『「裏ガネ総選挙」で落選する議員の全実名』を掲載している。

小池百合子は「もう限界」で蓮舫は人気ガタ落ち…都知事選「女性対決」がグダグダになりそうな理由

 
1 時間 • 読み終わるまで 1 分   ZAKZAK

先週末(25日)、「小池百合子都知事が無所属で3選出馬へ」との報道が出て、「小池さん、今回は早いな」と思っていたら、週明けの月曜日(27日)、立憲民主党の蓮舫参院議員が出馬表明したのには驚いた。

会見で蓮舫氏は「小池都政をリセットする」と訴えたが、小池氏は蓮舫氏出馬について、「報道でうかがって、それ以上の詳しいことは存じ上げない」とそっけなかった。

東京都知事選(7月7日投開票)には、広島県安芸高田市の石丸伸二市長ら20人以上が立候補を表明しているが、今のところ現職の小池氏と蓮舫氏の2人が軸の選挙戦になるとみられる。

ただ、小池氏が自民党の支援をフルに受けるのか、また日本維新の会が誰を立てるか、小池氏と関係の深い国民民主党がどちらを支援するのかなど、まだ不透明な部分も多く、告示日(6月20日)まで何が起こるか分からない。

27日の昼、永田町生活が長い政治家、秘書、ロビイストら、いわゆる「事情通」の人たちとの会合があった。話題は終始、「蓮舫は百合子に勝てるのか」であった。

最初に出た意見は、「小池氏は目黒区長選、衆院東京15区補選、都議補選目黒区と、支援した候補が3連敗しており、明らかに力が落ちている。支援するはずの自民党も弱い。蓮舫氏は参院東京選挙区で170万票取ったことがあり、共産党やれいわ新選組なども支援に回るので、いい勝負になるのではないか」というものであった。

一方で「2期8年やった現職の小池氏は強い。蓮舫氏は一度は170万票取ったが、その後は112万票、67万票とジリ貧だ」という声。また、「蓮舫氏は知事選で負けても衆院の10増10減で増えた東京の小選挙区のうち、彼女の地元が空いているのでそこから出るのではないか」とうがった見方をする人もいた。

さらに、「お二人と言えば、『学歴』と『国籍』でそれぞれ話題になりましたな」と失礼なことを言う人もいた。小池氏の「学歴問題」は元側近が実名告発して再燃したのだが、本人は「カイロ大学が卒業を認めている」と述べて否定している。

蓮舫氏の「国籍問題」は、17歳で日本国籍を取得したときに台湾籍から離脱していなかったため、2004年の初当選以降も台湾籍と日本国籍の「二重国籍」だったという話で、16年に台湾籍を離脱し、「日本国籍の選択の宣言」を行った。

両氏ともに説明しているので、「もう終わった話だ」と思うのだが、ネット上では、この話題が盛り上がっている。選挙戦で再び火がついてしまうと、本来やるべき教育、社会保障、環境、再開発など、「首都の未来」についての議論がおろそかにならないか、ちょっと心配である。 (フジテレビ特別解説委員 平井文夫)


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