父の介護労れ。これは、私が母の認知症とともに最も心配していたことだ。
昨年から、母のディケア(朝10時~昼4時まで施設で預かってもらうこと)を月水金と設定して実行するように親の家の隣に住む弟に私から提案して、実行してきた。まあまあうまくいってきた。
けれど、父の心身における疲労は軽減されたように思えず、今年の10月初めに帰郷して、さらにショートスティ(施設に2泊3日とかお泊まりで預かってもらうこと)をするように私は提案してきた。
それも実行に移され、①11月25日~27日 ②12月15~17日とまあまあ、うまく行われたようだ。このあと③12月に26~28日 ④1月11~13日 ⑤1月23~25日 と決定していて2月からは月3回ショートスティをディケアと組み合わせることにしたらしい。すべて、施設のケアマネージャーが計画を立ててくださったそうだ。
父からの報告話を聞いていると、施設のケアマネージャーが父の疲労を理解し心配してくださっているのが分かる。ご自分のお母さまも認知症なので、心から温かみのある対応をしてくださっているようなのでとてもありがたい。
父は元エンジニアだったので、他の人よりも何もかも理論的に考え、きちんとした手筈で行動しないと気が済まないタチなのだ。いい加減に何かをやるということができないのだ。仕事上ではそのタチがピッタリはまった。しかし、家事・介護となると裏目にでて、他のひとならいい加減にして寝てしまうところを、夜2時までかかってショートスティにでかける母の荷物づくりなどを、どうもやっているらしいのだ。
いったい、隣に住む弟は何をしているのか、と怒りを覚えたが怒るのはヤメタ。
そんな年齢の人間に何故そんなきついことをさせるのかと世間の方も怒りを覚えるかもしれませんが、とにかく父は自立心が強すぎ且(か)つ、まだしっかりしているの子どもに甘えることに罪悪感を覚え、倒れるまで独力でなんとかしようとがんばる、努力し続けるという基本姿勢をとるのは分かっているはなし。きっと弟も手がだせないのかもしれない。それにしても....
ここでぐっと自制して怒りの視点をかえて考えてみよう。
というのは,分野ちがいの弟には病気の内容を理解しろというのは無理だからだ。父の介護がどんなにつらく厳しいものかを理解するのは無理だろう。会社も不況で大変なのだろう.....
分野ちがいは情報量がちがうのは、どこもいっしょ。
認知症のエキスパートは精神科のようなので、関西の精神科医の兄嫁に電話をして本を送ってもらいました。
この本はそのうちの1冊です。「アルツハイマー」に若年のうちにかかった非常に優秀なキャリアウーマンが、自分の経験をさらして世間の「アルツハイマー」の間違った通説を破ろうとしてかきとめた本だそうです。「アルツハイマー」はただ痴ほうになるだけでなく、死にいたる病であって、どんどん周りの世界への認知力を失っていくということがどういうことか、リアルに描かれてあって恐ろしい本でした。アルツハイマーはまだ治療法がないようですが、認知症は、どうも治療法ができてきて、ある人たちは改善するという話は本当のようです。
兄嫁に電話で読んだけれども恐ろしかったと言ったら笑っていました。
「あなたのお父さんの混乱は疲労が原因やろ。ほっておくと痴ほうになるよ。でもショートスティを組み入れたと聞いて安心した。送った本読んだそうだけど、精神科関係の本を読むと、気が重くなるやろ?」
わたしは、ぶたのように答えた。
「ウィ、ウィ、ウィ、ウィ、ウィ。」
仲のいい夫婦というものも、片方が具合がわるくなると介護にがんばりすぎて困ったものです。
ショートスティも、母は気分転換できて喜んでゆったりしてくるようなのですが、父ときたら....
「私はお母さんがいないとさびしいんだよ」ですって!どうにか少しでも元にもどって欲しい。そんなところが、父の悲痛な願いの核心なのですね。それでクタクタになるまで母を介護して、ノイローゼ。誰にもまかせられない。
ただいま、頭をかかえて対策を考え中です。まずいですよ。父の現在の状況は.....
昨年から、母のディケア(朝10時~昼4時まで施設で預かってもらうこと)を月水金と設定して実行するように親の家の隣に住む弟に私から提案して、実行してきた。まあまあうまくいってきた。
けれど、父の心身における疲労は軽減されたように思えず、今年の10月初めに帰郷して、さらにショートスティ(施設に2泊3日とかお泊まりで預かってもらうこと)をするように私は提案してきた。
それも実行に移され、①11月25日~27日 ②12月15~17日とまあまあ、うまく行われたようだ。このあと③12月に26~28日 ④1月11~13日 ⑤1月23~25日 と決定していて2月からは月3回ショートスティをディケアと組み合わせることにしたらしい。すべて、施設のケアマネージャーが計画を立ててくださったそうだ。
父からの報告話を聞いていると、施設のケアマネージャーが父の疲労を理解し心配してくださっているのが分かる。ご自分のお母さまも認知症なので、心から温かみのある対応をしてくださっているようなのでとてもありがたい。
父は元エンジニアだったので、他の人よりも何もかも理論的に考え、きちんとした手筈で行動しないと気が済まないタチなのだ。いい加減に何かをやるということができないのだ。仕事上ではそのタチがピッタリはまった。しかし、家事・介護となると裏目にでて、他のひとならいい加減にして寝てしまうところを、夜2時までかかってショートスティにでかける母の荷物づくりなどを、どうもやっているらしいのだ。
いったい、隣に住む弟は何をしているのか、と怒りを覚えたが怒るのはヤメタ。
そんな年齢の人間に何故そんなきついことをさせるのかと世間の方も怒りを覚えるかもしれませんが、とにかく父は自立心が強すぎ且(か)つ、まだしっかりしているの子どもに甘えることに罪悪感を覚え、倒れるまで独力でなんとかしようとがんばる、努力し続けるという基本姿勢をとるのは分かっているはなし。きっと弟も手がだせないのかもしれない。それにしても....
ここでぐっと自制して怒りの視点をかえて考えてみよう。
というのは,分野ちがいの弟には病気の内容を理解しろというのは無理だからだ。父の介護がどんなにつらく厳しいものかを理解するのは無理だろう。会社も不況で大変なのだろう.....
分野ちがいは情報量がちがうのは、どこもいっしょ。
認知症のエキスパートは精神科のようなので、関西の精神科医の兄嫁に電話をして本を送ってもらいました。
この本はそのうちの1冊です。「アルツハイマー」に若年のうちにかかった非常に優秀なキャリアウーマンが、自分の経験をさらして世間の「アルツハイマー」の間違った通説を破ろうとしてかきとめた本だそうです。「アルツハイマー」はただ痴ほうになるだけでなく、死にいたる病であって、どんどん周りの世界への認知力を失っていくということがどういうことか、リアルに描かれてあって恐ろしい本でした。アルツハイマーはまだ治療法がないようですが、認知症は、どうも治療法ができてきて、ある人たちは改善するという話は本当のようです。
兄嫁に電話で読んだけれども恐ろしかったと言ったら笑っていました。
「あなたのお父さんの混乱は疲労が原因やろ。ほっておくと痴ほうになるよ。でもショートスティを組み入れたと聞いて安心した。送った本読んだそうだけど、精神科関係の本を読むと、気が重くなるやろ?」
わたしは、ぶたのように答えた。
「ウィ、ウィ、ウィ、ウィ、ウィ。」
仲のいい夫婦というものも、片方が具合がわるくなると介護にがんばりすぎて困ったものです。
ショートスティも、母は気分転換できて喜んでゆったりしてくるようなのですが、父ときたら....
「私はお母さんがいないとさびしいんだよ」ですって!どうにか少しでも元にもどって欲しい。そんなところが、父の悲痛な願いの核心なのですね。それでクタクタになるまで母を介護して、ノイローゼ。誰にもまかせられない。
ただいま、頭をかかえて対策を考え中です。まずいですよ。父の現在の状況は.....