とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

認知症との戦い その2

2008年12月18日 23時00分58秒 | 老人介護・心の不調・ストレス
 母よ、シャコバサボテンが咲き始めました。

 悩みながらじっと見つめていたら、あなたの最後のメッセージが聞こえてきました。

 あなたは認知力があるうちに、私にこう言ったのです。


 「あらゆる生物は、最後には必ず死ななければなりません。

  だから、悲しむのではない。

  私は自宅で死にたいなどとは思っていません。もし、私が自分で自分のことを
  
 コントロールできなくなったら、施設に入れてほしい。

 施設に入ることがみじめだなんて、少しも思いません。

 誰でも、最後はそうなるのです。

 経済的な心配はいりません。貯金はできています。

 コントロールできなくなった私を自宅で面倒みていたら、やがて皆疲れ果ててし

 まうでしょう。無理です。

 それに、私自身、素人に世話されるよりもプロに世話されているほうが安心しま
 
 す。だから、私を施設へ入れて欲しい」

 母よ

 あなたの想像どおり、父は介護で限界までくたびれきっています。もうあぶないです。ですから、あなたをショートスティでお泊まりをしてもらって父の疲労がとれるかどうか挑戦しはじめました。けれど、もし、父の疲労がとれないようだったら、その後、どうして欲しい?
 

 私は、シャコバサボテンに、まるで母に語りかけるように聞き、考えました。

 シャコバサボテンを、じっと見つめていたら、私の腹は決まりました。

 ショートスティ、ディケア、それは施設にやがて入る目標へ向かってのふみ台だ。

 幸い、あなたはうまく順応しているようなので、あとは、父の容態しだいで、二人で一緒に老人ホームへ入ればいい。あなたの望みどおりに。

 それが、きっと、最後まで自律した人生を送りたいというあなたたち夫婦の願いなのではないでしょうか。自宅で暖かく世話をしてくれる家族がいればそれに越したことは、ない..............けれども理想と現実は時々くいちがう。第一、父は、あなたの世話を誰にもさせたがらない。それが生きがいになってしまった。だから、父も連れていってね。どんなものでしょう?それしかないでしょう?

 なにも考えられなくなった母。なにも答えられなくなった母。

 でも、私は、できるだけあなたの望みをかなえてあげたい。

 シャコバサボテンは、ただほほ笑むだけだけど。

 また、弟たちのお嫁さんたちと相談してみるわね。みんな、あなたを理解してるわ。

 頼りになるのよ。わかってる?母よ!(ああ、今日は泣き崩れ。私も疲労ね。まだ風邪ぎみだしね。乱文でごめんなさいね)

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