「佳子さま別居問題」のゴタゴタから聞こえてくる「秋篠宮さまとの意思疎通の難しさ」
事実を公表しなかった
改修が終わった秋篠宮邸に、ご一家の中で佳子さまだけが移られていなかったという「別居問題」。それが度々報じられる中でも宮内庁はしばらく事実を公表しなかったことで、隠蔽を指摘する声が少なからずあがっていた。その背景には、秋篠宮さまとの関係構築の難しさがあるのだという。
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これまでの流れを振り返っておこう。
6月30日、宮内庁は「秋篠宮邸にご一家の中で佳子さまだけが生活していない」旨を公表した。秋篠宮邸の改修に関して、経費を節減する必要が出て、悠仁さまを除く家族会議を経て、眞子さんと佳子さまの部屋を設けないことに決まった。
改修の間、ご一家が生活されていた仮の住まい(現・分室)は当初、職員の事務所として使用予定だったが、私室としての機能を残すことになった。そしてそこで佳子さまがひとり暮らしを続けている――というのが現状だ。
警察キャリア同士で内輪モメ
こういった現状は今年に入って何度も報じられたが、宮内庁はこれをスルー。約5ヶ月が経過した6月30日になって、ようやく発表に至った。
「皇族方のプライバシーやセキュリティに関することですから、何もかも公表すべきではないでしょうが、結果としてそうするなら早い方が良かったというのは誰もが考えていることです」 と、担当記者。 「挙句に、西村泰彦宮内庁長官が“発表がタイムリーではなかった”と反省の弁を会見で語ると、今度は秋篠宮家の側近である加地隆治皇嗣職大夫は“それは長官のお考え”“節目節目で報告してきた中で、公表が6月30日になった”と会見で明かしました。2人は共に警察キャリア出身という関係もあって、“内輪モメしている印象”を関係者に図らずも伝えてしまった格好です」(同)
無論、キャリア官僚として警察庁でさまざまな難題をクリアしてきた優秀な頭脳なら、モメ事として捉えられかねない受け答えを記者の前でするのが得策ではないことは重々承知しているはずだ。
主体的に振る舞えたか
それでもなお実情を訴えるような発言をしたのは、どうしてなのか?
「加地大夫は近いうちに辞職することが決まっていて、最後くらいは言いたいことを言いたい、公にしたいとの思いがあったと見る向きもあります。西村長官が苦言を呈すような発言をしたことも加地大夫の感情に火をつけてしまった可能性がありますね」(同)
別の記者はこんな見方をする。
「宮内庁に対して、“どうして詳細を発表しないのか?”といったプレッシャーが内外からあったようでで、西村長官も会見であのような発言をしたのだと思います。その是非はともかくとして、加地大夫の反論は投げやりな点が際立っていますね。“自分だけはちゃんと仕事をしてきた”と言いたげな印象を受けますから。ただ加地大夫も秋篠宮さまとの関係構築に悩んできた1人で、今回の発表について責任者ではありますが、主体的に振る舞えたかというと疑問が残ります」
意思の疎通について悩んでいる
「加地大夫のみならず、秋篠宮さまとの意思の疎通について悩んでいる関係者は多いようです。様々なパターンがあるので一概には言えないのですが、あえて表現するとしたら、これまでの経験則がなかなか通用しないというところでしょうか。加えてご自身のお考えが時に頑なところがあって、それも悩みの種だと聞きました」(同)
例えば2022年4月にご夫妻で伊勢神宮などを訪問された際、コロナ禍を理由に移動手段として車を選ばれたことがあった。宮内庁側は警備面での負担の大きさなどから電車をメインにとお伝えしたようだが、それが聞き入れられることはなかったとされる。 「そのことで宮内庁内には大ブーイングが起きたと聞いています。さらに、先ほどの経験則の話に通じることなのですが、秋篠宮家に対する世間の風当たりが強い中、どう振る舞うのが正解かわからないというのもストレスになっている可能性があるようです」(同)
秋篠宮さまと良好な関係を構築し、なおかつ世間に対しても的確な情報発信ができる――そんな救世主のような存在が、加地氏の去った後に登場するかどうか、注目が集まる。
デイリー新潮編集部