2020年3月10日 9時24分株価・為替 毎日新聞
新型コロナウイルスの感染拡大への懸念からニューヨーク株式市場で株価が急落する中、トランプ大統領が記者会見し、近く減税措置を含めた大規模な経済対策を発表する考えを明らかにしました。
トランプ大統領は9日、ホワイトハウスで記者会見を開き、「アメリカ経済は非常に力強いが、世界中が不意打ちを受けており、大規模な経済対策を検討している」と述べ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、10日に大規模な経済対策を発表する考えを明らかにしました。
この中でトランプ大統領は、感染拡大の影響で仕事を休まざるを得なくなった労働者への減税措置や所得補償を盛り込む方針を示し、実現に向けて議会側と調整していると説明しました。
また会見で記者から「不況に陥る可能性はないのか」という質問が出たのに対し、ムニューシン財務長官は「新型コロナウイルスは決して経済的に喜ばしい要素ではないが、アメリカは世界中で最もリスクに強い経済だ」と述べて、懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
トランプ大統領は好調な株価をみずからの実績の柱に位置づけてきただけに、株価の急落への懸念を強めているとみられ、新たな対策を打ち出すことで経済への影響をできるかぎり抑えるねらいがあるとみられます。
この中でトランプ大統領は、感染拡大の影響で仕事を休まざるを得なくなった労働者への減税措置や所得補償を盛り込む方針を示し、実現に向けて議会側と調整していると説明しました。
また会見で記者から「不況に陥る可能性はないのか」という質問が出たのに対し、ムニューシン財務長官は「新型コロナウイルスは決して経済的に喜ばしい要素ではないが、アメリカは世界中で最もリスクに強い経済だ」と述べて、懸念の払拭(ふっしょく)に努めました。
トランプ大統領は好調な株価をみずからの実績の柱に位置づけてきただけに、株価の急落への懸念を強めているとみられ、新たな対策を打ち出すことで経済への影響をできるかぎり抑えるねらいがあるとみられます。