イスラエル、阻止せねばトルコも標的に エルドアン氏
【10月2日 AFP】トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は1日、イスラエルによるレバノン地上侵攻を非難し、国連(UN)などの国際機関に対し、「これ以上時間を無駄にせず」イスラエルを阻止するよう求めた。
エルドアン氏は立法年度初日の議会開会演説で、「イスラエルが何をしようと、遅かれ早かれ阻止されるだろう」「全ての国家、国際機関、特に国連は、これ以上時間を無駄にせず、イスラエルを阻止しなければならない」と述べた。
エルドアン氏は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で行っている「テロとジェノサイド(集団殺害)」がレバノンにまで及んでいると指摘し、阻止しなければ、トルコも標的にされると警鐘を鳴らした。
エルドアン氏は「率直に言って、イスラエル指導部は、約束の地という妄想と純粋な宗教的狂信に基づいて行動している。パレスチナとレバノンの次は、トルコも狙うだろう」と述べた。
さらに、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相をナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)になぞらえ、「巨大な鏡に映った自分の姿を見たヒトラーが阻止されたのと同様、ネタニヤフも阻止されるだろう」との見解を示した。(c)AFP
イスラエルにミサイル200発 イラン、反撃で「全インフラ標的」と警告
【10月2日 AFP】イラン軍のモハンマド・バゲリ(Mohammad Bagheri)参謀総長は2日、イスラエルに対して約200発のミサイルを発射した前日の攻撃について、イランの領土が反撃を受けた場合、イスラエル全土のインフラを標的とすると明言した。
バゲリ氏はイスラエルへの警告として、イラン側の「攻撃はさらに大きな規模で繰り返され、(イスラエル)政府の全インフラが標的となるだろう」と述べた。
イラン軍はまた、イスラエルを支援するあらゆる直接的な軍事介入に警告を発している。ファルス通信は軍の声明を引用し、「(イスラエルの)政権を支持する国々が直接介入した場合、それら国々が周辺地域に置く拠点や利益も、イラン・イスラム共和国軍による強力な攻撃の対象となる」と報じた。
イラン国営テレビによると、イラン軍は1日、イスラエルに向けて、国産極超音速ミサイルを含む約200発のミサイルを発射した。この極超音速ミサイルが使用されるのは初めて。イラン革命防衛隊(IRGC)は、標的はテルアビブ周辺の3か所を含めた基地で、「ミサイルの90%が命中した」と発表した。
一方、イスラエル軍は、イランから発射されたミサイルは約180発で、その大部分が迎撃されたと発表。イランに「代償を払わせる」と警告している。(c)AFP
Netanyahu Warns Iran of Retaliation After Missile Attack
安全保障閣僚会議の冒頭で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イランがイスラエルにミサイルを発射したことで「大きな過ち」を犯したと宣言し、イランが「その代償を払う」と誓った。彼の発言は、ヒズボラに対するイスラエルの作戦に対する報復として、イランが大規模なミサイル攻撃を行った後に出された。