尾身氏、政府に不満 五輪開催は「矛盾したメッセージ」
政府の新型コロナウイルス感染症に関する「基本的対処方針分科会」に臨む尾身茂会長(中央)=2021年8月25日午前7時34分、東京・永田町、伊藤進之介撮影
政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は25日の衆院厚生労働委員会で、東京都を中心に医療崩壊に近い状況になったことについて、東京五輪の開催決定が国民に「矛盾したメッセージとなった」と指摘。政府が「専門家より楽観的な状況分析を行った」とも述べた。さらに、パラリンピック開催に合わせて国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が再来日したことも「なぜオンラインで出来ないのか」と批判した。
【写真】自民党の森山裕国会対策委員長との会談を終え、記者団の取材に応じる立憲民主党の安住淳国対委員長=2021年8月18日午前、国会内
尾身氏は、東京五輪・パラリンピック開催が感染拡大につながる「矛盾したメッセージ」になった理由として、「五輪(開催)がどういうメッセージを出して、人々の意識に影響するかというのが大事だと再三申し上げてきた」「やる以上、なぜやるのかというメッセージは改善する余地があった」と述べ、政府の説明の仕方に不満を示した。
バッハ会長の再来日については、「お会いしたことはないが、人々にいまテレワークを要請している時にまた来る。あいさつが必要ならばなぜオンラインでできないのか」と指摘。続けて「1回来たなら、銀座にも行ったのなら、一般庶民としてそう思う」と訴えた。
【東京パラリンピック】“安心安全”な開催 専門家は可能の見解も…「国民が納得するかは別の話」
配信 東スポ
開会式は盛り上がったが…(ロイター)
無事に乗り切ることができるのか。東京パラリンピックの開会式が24日に国立競技場で行われ、選手入場やさまざまな企画で祝祭ムードを演出した。一方で、この日の東京都の新型コロナウイルス新規感染者は4420人と依然として厳しい数字となり、ニュージーランド選手団は開会式を欠席する事態となった。こうした状況に感染症に詳しい専門家は「大会は開催できる」としつつも「国民感情は別問題」と指摘。東京五輪以上に「安心安全」な感染対策が求められている。
1年延期となっていたパラアスリートによる祭典が幕を開けた。今大会は161の国や地域と難民選手団から史上最多の4403人が参加。日本選手団は前回のリオ大会ら約2倍の254人となった。開会式では選手入場やさまざまな企画で祝祭感を演出したが、目を向けなければならない現実もある。
この日、東京都では新たに4220人のコロナ感染を確認。重症者は前日23日より4人減ったものの、268人と楽観できる数字ではない。実際にニュージーランド選手団は開会式を欠席し、江戸川区は小中学生を対象にした「学校連携観戦プログラム」への参加を中止した。コロナ禍のパラ開催を専門家はどう見ているのか。(後略)
千葉のパラ学校観戦、児童生徒らの参加1万3千人減
配信 産経新聞
24日に開幕した東京パラリンピックの学校連携観戦プログラムに参加する千葉県内の小中高生や引率の教員らの人数が、同日までの1週間で約1万3千人減ったことが、県などへの取材で明らかになった。依然として約2万3千人が参加予定だが、新型コロナウイルスの感染拡大により、辞退する保護者が増えているとみられる。(後略)
来月開催予定の三重国体「中止」で合意
三重 2021.08.26 10:12
来月、三重県で行われる予定だった国体(=国民体育大会)について、開催県の三重県と日本スポーツ協会などが25日に協議し、中止することで合意しました。
三重県は新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを受けて、来月開催予定の「三重とこわか国体」と10月に開催予定の全国障害者スポーツ大会「三重とこわか大会」について、中止の方針を示していました。(後略)
東京パラリンピック開会宣言 天皇陛下
8/25