【西・東日本は今夜から雨が強まる】雨への備えは今日の明るいうちに
2021/7/6
安否未確認は24人 熱海市・土石流 発生から72時間(2021年7月6日)
2021/7/6
静岡県熱海市で土石流が発生してから生存率が著しく下がるといわれる72時間が経過しました。これまでに安否が確認できていない人は24人となっています。
熱海市伊豆山では6日も午前6時から1000人態勢で捜索が続いています。
土石流による被害でこれまでに女性4人の死亡が確認されています。
県は5日夜、安否が確認できていない64人のリストを公表しましたが、本人や知人と連絡が取れて41人の所在が確認できたということです。
一方で、リストになかった不明者が1人いたことが分かり、現在、安否未確認者は24人となっています。 熱海市などは引き続き情報提供を呼び掛けています。
熱海 土石流 安否不明者24人「72時間の壁」難航する捜索
2021
静岡・熱海土石流 41人生存確認、不明24人に 72時間、捜索全力
2021/7/6
盛り土への不安は以前から、土地所有者「埋め立て知らなかった」【news23】
2021/7/6
7月3日に静岡県熱海市で起きた土石流は発生から80時間がたち、警察や自衛隊などが捜索や救助を急いでいますが6日、新たに1人の死亡が確認され、土石流による死者は合わせて5人となりました。安否不明者はこれまでに29人にのぼっていて、市や県などはほかにも安否不明者がいないか確認を進めています。
熱海市の伊豆山地区で7月3日の午前10時半ごろに起きた土石流では120棟余りの住宅が被害を受け、女性4人の死亡が確認されています。
発生から80時間がたち、警察や消防、自衛隊が捜索や救助活動を急いでいますが、警察などによりますと6日午後、土砂の中から新たに2人が救助され、このうち高齢の女性とみられる1人の死亡が確認されました。
これで土石流による死者は合わせて5人となりました。見つかったもう1人は意識不明の状態だというこです。
また、依然としてどれくらいの人が被害にあったのかわかっておらず、県と市は住民基本台帳をもとに被害を受けた地域に住んでいたとみられる人の所在の確認を進め、これまでに安否不明者24人の名簿を公表していました。
さらに、6日午後、県は住民から警察に寄せられた情報などをもとに、新たに5人の安否不明者を公表しました。
これまで市などが発表した安否不明者と合わせると29人にのぼっていて、市や県などはほかにも安否不明者がいないか確認を進めています。
県は心当たりのある人は熱海市役所災害対策本部、0557-86-6443まで連絡してほしいとしていて、情報収集とともに安否の確認を急いでいます。
氏名公表も無事の男性「所在確認できるよう支え合いたい」
熱海商工会議所で観光業者の経営をサポートしている石井さんは6月25日、東京オリンピックの聖火リレーのランナーとして、新型コロナウイルスの影響で主力の観光業が大きく落ち込んだ熱海市に元気を届けたいとコースを駆け抜けました。
しかし7月3日、石井さんの住む伊豆山地区は土石流で多数の住宅が流され、大きな被害を受けました。
石井さんは3日の午前、市内の旅館で聖火リレーのトーチを展示してもらうため自宅を離れていました。
外出から戻ると石井さんの自宅の周りが土砂に飲み込まれていたため、そのまま避難し、5日まで妻の実家に滞在していたということで、自宅はその後、土砂に埋まってしまったということです。
そして5日夜、県が公表したこの地区の安否不明者の名簿に自分の名前が載っていると知人から連絡を受け、すぐに市に連絡をしたということです。
石井さんは「今後は、町内会の交流を密にするなどして早期に所在が確認できるよう近隣の人と支え合いたいと思います。今は救助活動が最優先ですが、聖火リレーの経験も踏まえて市の復興に向けて取り組んでいきたい」と話していました。
国土地理院 最新の航空写真を公開
国土地理院は6日午前10時前、土石流の現場を航空機を使って撮影しました。
それによりますと、土石流は発生したとみられる場所から1キロほどは細い状態で流れ下り、下流の住宅地付近に達すると水平方向に広がっている様子が確認できます。
国土地理院がこの写真をもとに分析した結果、土石流の範囲は
▽海岸線までの長さがおよそ2キロで
▽幅が広いところでおよそ160メートルにわたっていることがわかりました。
国土地理院では「上空からの写真により、今回の土石流の全体像が見えてきた。今後の復旧活動や災害対策に役立ててほしい」と話しています。
この航空写真は国土地理院のホームページから見ることができます。
盛り土があった土地の所有者“危険性認識せず”
男性の代理人の河合弘之弁護士が取材に応じ「男性は平成23年に、崩れた盛り土の場所を含むおよそ40万坪の土地を購入した。崩れた場所については、傾斜で段になった畑だと認識していたものの、盛り土があることは説明もなかったし、全く知らなかった。買ったあと、廃車が埋まっていると熱海市から言われて取り除いた。男性に責任はないと思う」と話しました。
購入したいきさつについては「男性は事業家で、土地の購入を持ちかけられる。いい物件だと思えば、目的を決めないでとりあえず買って、いい事業が思いついたら行う。崩れた土地については、社員研修で800本の木を植えたと聞いてはいるが、特定の目的はなかった。購入を持ちかけた人物や前の所有者とは連絡が取れない状態だ」と説明しています。
また、結果的に所有している土地が崩れたことについては「実質的な管理は、地元の会社の社員がちゃんとしていたと思うが、男性は『びっくりだ』、『残念だ』と話していて、法的な責任はないと思う。ただ、二次災害が起きないように県や市の指導を受けながら適切な処置をしなければいけないと考えている」と話していました。
盛り土規制 県の条例では…
ただし、条例では「崩壊や流出などによる災害が発生するおそれがある場合は、知事や市町長が計画の変更を勧告できる」と定められています。
届け出は
▽1ヘクタール以上の盛り土は県へ
▽1ヘクタール未満の盛り土については市や町が受け付けます。
県は計画の届け出書で事業者側が記した盛り土の流出対策に不備があると判断すれば、届け出を受理せずに対策の再検討を求める実質的な審査を行っているということです。
一方、市に届け出があった場合にどのように対応するかは市の判断に委ねられるということです。今回崩れた盛り土について、熱海市は届け出のいきさつも含めて調べています。
菅首相“捜索・救出 生活再建の支援に全力”
このあと棚橋大臣は記者団に対し、菅総理大臣から安否不明者の捜索と救出や、生活再建の支援に全力を挙げて取り組むよう指示を受けたことを明らかにしました。
そのうえで「熱海市長などからは、ライフラインとしては特に水道と道路の復旧が緊急の課題だと要請があり、菅総理大臣から最大限ライフラインの確保に努力するよう指示をいただいた」と述べました。
加藤官房長官「少ない雨量でも警戒を」
そして「熱海の土石流は直前の大量の降雨のみでなく、長時間にわたって降り続いた累積の雨量が原因となったと考えられ、被害がすでに発生している地域はもちろん被害が発生していなくても大雨に関する警報が出されている地域にお住まいの方は、自治体からの避難情報や気象情報に十分注意し、早め早めにみずからの命を守る行動をとっていただきたい」と呼びかけました。
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【避難の準備を】日本海側で大雨 予想以上の雨量になるおそれも/7月7日(水)#天気予報
静岡県熱海市で起きた大規模な土石流で、市は6日、新たに3人の死亡が確認されたと発表した。土石流に関する死者は7人となった。発生から4日目となるが、現場は大量の土砂に覆われ捜索活動が難航、二次災害の危険も続いている。
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2021/7/6