米軍へ要請していないのに首相「した」 枝野氏は追及
藤原慎一
2018年6月27日19時49分 朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASL6W62XBL6WUTFK020.html
党首討論で答弁する安倍晋三首相=2018年6月27日午後3時19分、岩下毅撮影
27日の党首討論で、米軍のF15戦闘機が洋上に墜落した事故を受け、安倍晋三首相が飛行中止を米軍に申し入れたかのような国会答弁をしたことが取り上げられた。
立憲民主党の枝野幸男代表の質問に答えた。首相は25日の参院予算委で「(飛行)中止について我々が申し入れを行い、2日間ではあるが(米側は)中止し、点検をした」と述べた。この発言に関連し、在日米軍司令部は朝日新聞の取材に「在日米軍ではそのような飛行中止の要請を受け取っていない」と否定。枝野氏が「国会でまたウソをついたのか」とただした。
これに対し、首相は「米側に安全管理、再発防止の徹底を強く申し入れ、米側は徹底的な点検のため訓練飛行を中止した」と自らの25日の答弁議事録を読み上げ、「最初に正確な申し入れの話をしている」と反論。一方で「結果としてそうなった」とも述べ、飛行中止の要請はしていないことも明らかにした。
さらに首相は、第2次安倍政権以降に発生した米軍機の事故など4件の事案を挙げ、飛行中止を申し入れたと強調。枝野氏に「ちゃんと議事録をご覧になってから質問いただきたい」と述べた。(藤原慎一)
【参考】
ウソをくり返すしかない日本の首相
(この戦後の最大の問題はまだ調べが足りなく私自身よく理解していません。調査中。空を飛ぶカバ)