とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

マザーグースの唄 と わらべうた

2008年01月01日 03時29分37秒 | 児童文学(絵本もふくむ)
(写真は、PCの横にある一輪挿しに挿したセンリョウ(千両)です。ぱっとお正月気分になり、うれしくなるのが不思議です)

明けまして おめでとう ございます。今年も、よろしくお願いいたします。
A Happy New Year!
Bonne annee!

  日本の「わらべうた」からお正月に関するものを一つ載せておきます。
  出典:『わらべうた、日本の伝承童謡』町田嘉章・浅野健二編 岩波文庫
   第1刷 1962年1月
(凡例より引用:「本書は、わが国の現存わらべうたの中から伝承童謡(自然童謡)として、もっとも代表的と思われる曲、約160篇を集成し、これに必要な解説と注釈を加え、曲譜の全部を掲載したものである。)
(私注:なわとび、雪あそび、かくれんぼなど、あらゆる遊びの唄が、どこか、なつかしい。「とおりゃんせ」は関所遊びの唄。月の唄、夕焼けの唄、子守唄などが目白押し)

 
  「正月はええもんだ」  (愛知)
  

   正月は ええもんだ
   赤いベベ着て 羽根ついて
   譲(ゆず)りの葉のよな餅食って
   雪のようなまま食って
   木片のような魚(とと)添えて
   正月は ええもんだ
   正月 がーつがつ
   がーつの処へ行ったれば
   芋煮て 隠(かく)いて
   蕪(かッぶら)煮て 突き出いた

(解説を引用)「正月はええもんだ」 正月の唄としては「お正月がござった」系統のものに次いで多く、九州地方を除いた殆ど全国に分布。正月の食べ物を喜ぶ、正月賛歌ともいうべきものか。処によっては、この二系統の混合型も見られる。
 
 1.「正月来い来い待っとるぞ」(京都)
   「正月(来たら)なにうれし」(大阪、奈良、和歌山)
   「正月さんはええもんだ」(島根)
 2.「木片(こっぱ)のような餅食って、
    火箸(ひばし)のような魚食って、
    油のような酒のんで」(東京)

   「割木のような魚(とと)食べて、
    雪より白い飯(まま)食べて、
    傘より大け餅(あも)食べて、
    ぬくいお炬燵(こた)でねんねんよ」(大阪)

   「真っ赤なべべ着て草履(じょじょ)はいて、
    下駄の歯のような鰤(ぶり)食って、
    雪より白い飯(まま)食って」(鳥取)

   3.以下「雪より白い飯たべて、
     下駄の歯のような餅食べて、
     天王さまへ参ろかね」とも

   4.以下、尾張童遊集にも出。
     ガーツガツは正月の尻取りか。

   5.「芋煮て突きさして、団子煮て隠した」
     或いは、「突き出いた」の後に「皿に三杯十三杯」とも

(おことわり;仏語には、アクサン(アクセント)というアルファベットにコウルサクくっつく記号がありますが、文字化け防止のためアクサン抜きで打ちますので、ご了承を!)
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