自公支持急落で勢い 与党候補を射程圏内に捉えた6選挙区
公開日:2019/07/12 06:00 更新日:2019/07/12 06:00 日刊ゲンダイ
①参院選投開票日まであと10日。大マスコミは連日、「与党過半数」などと報じているが、まったく相手にする必要はない。選挙戦はこれからが本番だ。
実際、メディアや各政党が繰り返し実施している世論調査の結果はどんどん変わっている。傾向として見られるのは自公候補の支持割合が急落し、野党候補の勢いが増していることだ。
すでに現時点で次の6選挙区では、野党が与党の背中に手がかかった
【北海道(改選数3)】
ともに新人の自民・岩本剛人氏と共産・畠山和也氏が3番目の議席を巡って、激しい選挙戦を展開。岩本氏は道議出身だが知名度がイマイチで、14年の衆院選比例北海道ブロックで初当選した畠山氏がグイグイ上昇。
【秋田(改選数1)】
②立憲民主の寺田学衆院議員(比例東北ブロック)の妻である静氏が、自民・中泉松司氏にほぼ並ぶ。
【福島(改選数1)】
大臣経験者の自民・森雅子氏を、無所属の水野さち子氏が猛追。
【千葉(改選数3)】
共産新人の浅野史子氏が自民現職を押しのけて3つ目の議席を狙う。
【滋賀(改選数1)】
6年前は民主現職にダブルスコアで勝った自民・二之湯武史氏を、滋賀県知事を2期務めた無所属・嘉田由紀子氏が引き離す。
【広島(改選数2)】
国民、立憲、社民などが推薦する無所属の森本真治氏が、2番目の議席をほぼ手中に収めた。
他の選挙区も与野党の差は数ポイントしかない。選挙戦はこれからだ。
大マスコミの予想通り、安倍自民を大勝させたら、今まで以上に悪政に走るのは容易に想像がつく。「安定」や「決められる政治」を口にする政治家ほどペテン師だということを忘れてはいけない。