とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「ピーターラビットの絵本」シリーズ (2)

2007年02月16日 01時50分29秒 | 児童文学(絵本もふくむ)
 (2)ベンジャミンバニー(1904 年刊)
ビアトリクス・ポター さく・え いしいももこ氏訳
 (要約)
 あるあさ、小さなうさぎが耳をぴんとたてて、土手にすわっていました。ベンジャミンバニーです。ピーターのいとこです。マグレガーさんが奥さんといっしょに馬車にのってやってきたのです。ぱかぱかという馬の足音を聞いていました。ばしゃがいってしまうがはやいか、ピーターの家の穴にむかいます。
 ピーターたちのおかあさんは、おとうさんがいないので、うさぎの毛の手袋や、そで口かざりをあんで、くらしをたてていました。《(わたしも、ばざーで一組買ったことがあります)》うさぎたばこや せんじぐすりも うっていました。
 《ベンジャミンはおばさんにあまり会いたくないので、もみの木の下にまわっていくと、いとこのピーターにつまずきそうになりました。》ピーターが一人でいました。《たいへん、げんきのないようすで、大きい あかい もめんのはんかちにくるまっていました》
 ベンジャミンは、ひそひそごえで、「きみのうわぎ だれに とられちゃったの?」とききます。「マグレガーさんの畑のかかしに」と、大騒動をはなします。
《いま、マグレガーさんが、ばしゃででかけるのを見てきたんだ。奥さんがよそゆきのボンネットをかぶっていたので、今日は だいじょうぶ 一日かえってこないよ」と、いいました。》
 おかあさんが、せんじぐすりにする かみつれをとっておいでとカトンテールに言っている声がします。
 《ピータは、さんぽにでかけたほうが気分がよくなるかもしれないと、ベンジャミンにいいました。》ふたりは手をつないで、でかけ、森のはずれの石垣にのぼると、マグレガーさんの畑がみえました。たしかに、かかしは、ピーターの上着をき、くつをはいていました。そしてマグレガーさんの毛糸の帽子をかぶっていました。
 《「きどの したを くぐったりすると、ふくがよごれるんだ。なしの木をつたわってはいりこむのが いいやりかたなんだ」
 ピーターは、あたまからさきに ずどんとおちましたが、したのはたけは、たがやしたばかりで、やわらかかったので、たいしたことはありませんでした。》ふたりは、その畑に小さな奇妙な足跡をたくさん つけました。
 かかしのところへいって、うわぎをとりもどし、かかしをまるはだかにしました。ベンジャミンはマグレガーさんの毛糸の帽子をかぶってみましたが、ちょっと大きすぎました。さて、これで、ピーターの赤いはんかちが使えます。ベンジャミンは、はんかちにたまねぎをいっぱい入れて、おばさんのところに持っていこうよといいました。ピーターは、いろいろな音がきこえるようで、おちつきませんでした。
 一方、ベンジャミンはゆうゆうとしていて れたすのはを いちまい 食べました。この畑のれたすは 上等なので、いつもおとうさんといしょに 日曜日に使うごちそうのために れたすを とりにくるのだと 言いました。
 ピーターは、なにも食べず、早く家にかえりたいのだと言いました。とちゅうで玉ねぎも半分おとしてしまいました。
 ベンジャミンは、玉ねぎを持っていたので、なしの木をのぼるのは無理だといって、だいたんに 畑のむこうがわへ歩いていきました。
 すこしいくと、ピーターは、また、はんかちから手をはなしてしまいました。ふたりは、園芸用品の山のなかにはいりこんでしまい、 《こわいおとが たくさんきこえてくような気がして、ピーターの目はあめだまのように大きくなりました。》
 ふたりが かどを まがったとたん 猫がねていました。ベンジャミンは見るとすぐに、じぶんと、ピーターと、タマネギの上に大きな籠をかぶせました。
 猫は、たちあがって、おおきな のびをすると、籠のそばによってきて、籠の上にのぼりました。《そして 5じかん すわっていました》
 籠のなかでは くらいし たまねぎのにおいはひどいし そのなかにいた ベンジャミンとピーターのえは とても描けません。籠のなかでは たまねぎのにおいに なかされていました。
 猫は お日さまがしずんで、ゆうがたなのに、まだ、かごの上にすわっています。
 そこへ ベンジャミンのお父さんが息子をさがしにきました。お父さんは、猫なんてちっとも恐くありません。《へいのうえから 猫のうえに大きくにジャンプすると、かごからたたきおとし、おんしつのなかへけりこみ、毛をひっつかんで、ひとにぎり むしりとってしまいました。 ふいをうたれた猫は しかえしに お父さんをひっかくことも忘れてしまいました。
 おんしつに鍵をかけると、かごのところにもどって、《ベンジャミンの耳をつかんでかごからひきだし、みじかいむちでぶちました。そのあとで ピーターをだしてあげました。》 それから お父さんは 《たまねぎのはいっている はんかちをもち、ゆうゆうと はたけから ひきあげました。》
それから30分ほどして いえにかえってきたマグレガーさんは るすのあいだにわけのわからないことがおこっているのに 気がつきました。
 小さなあしあとや どうして猫が温室にはいりこんで じぶんで そとから かぎをかけたのか わかりませんでした。
 ピーターが家にかえると、お母さんは ピーターをしかりませんでした。うわぎをとりもどしてきたので 嬉しかったのです。たまねぎをたばね、ウサギタバコや他のものと一緒に、おかっての天井につるしました。

               おわり

読んであげるなら:4才から
自分で読むなら:小学低学年から

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