[メキシコ市 21日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は21日、トランプ次期米大統領が不法移民の大規模強制送還を表明したことを受け、メキシコは強制送還されたメキシコ国民を受け入れる用意があると明らかにした。
集団強制送還は不要であることをトランプ氏側に理解を求め、米国経済におけるメキシコ移民の重要性を強調する意向も表明した。
シェインバウム氏は「我々はメキシコ人を受け入れ、そのための計画があるが、その前に、国境の反対側にいる我々の同胞を強制送還する必要がないことを示すために取り組む」とし、「彼らは米国経済に利益さえもたらしている」と述べた。
移民への「人道的なアプローチ」を提唱し、移民を「犯罪者」として扱うべきではないと主張した。
(シェインバウム大統領:画像はネットから借用)
トランプ次期米大統領は21日、司法長官にパム・ボンディ前フロリダ州司法長官を指名する意向を発表した。当初候補だったマット・ゲーツ元連邦下院議員が21日に指名を辞退したのを受けて、約6時間半後に後釜を発表する“スピード人事”となった。
トランプ氏は声明で「検事として20年近い経験があり、粗暴犯に対して非常に厳しく、フロリダを家族にとって安全な街にしてきた」と評価。自身や共和党員に対して「党派的な司法省が長年、武器として使われてきた」と主張した上で、「パムが司法省を再び犯罪と闘うことに集中させるだろう」と述べた。
米メディアによると、ボンディ氏は過去にトランプ氏の弾劾裁判で弁護チームに参加したり、2020年大統領選でトランプ氏が敗北を覆そうとした試みに協力したりしたことがある。【ワシントン秋山信一】
(パム・ボンディ前フロリダ州司法長官;画像はネットから借用)
トランプ氏指名の司法長官辞退 未成年性交渉・薬物疑惑など(2024年11月22日)
[ブダペスト 22日 ロイター] - ハンガリーのオルバン首相は22日、イスラエルのネタニヤフ首相にハンガリー訪問を招請する方針を示した。
ネタニヤフ氏に対しては、国際刑事裁判所(ICC)が21日、戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で逮捕状を発行したが、オルバン氏はハンガリーで逮捕状が執行されないことを保証するとしている。
トルコは現在、欧州連合(EU)の議長国。
オルバン氏は国営ラジオでICCの逮捕状は「間違っている」とし、ネタニヤフ氏がハンガリーで「十分安全に」交渉を進められると述べた。
両氏は緊密な関係にあり、ネタニヤフ氏は2017年にハンガリーの首都ブダペストを訪問している。
EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、ICCの決定は政治的なものではないと強調。尊重され、実行される必要があるとし、「ガザでの悲劇を止めなければならない」と述べた。
EU加盟国ではハンガリーとチェコ共和国がイスラエルを強力に支持する一方、スペインやアイルランドなどはパレスチナへの支援を強調している。
チェコ外務省はICCの決定について、国際法上の義務を重んじると表明したが、同国のフィアラ首相は21日遅く、ICCの決定は「残念だ」とXに投稿した。
(オルバン首相;画像はネットから借用)