URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2008/07/25 (金)
[飛耳長目録 today's news list]
☆レバノンの健康問題 - ガンの増加!
☆大部分のNGOは面目失う ダール・ジャマイルの中東速報
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☆★レバノンの健康問題 - ガンの増加!
HEALTH-LEBANON: Cancer On the Rise
インターナショナル・プレス・サービス(IPS)
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※ 前回、最新ニュースで見出しとURLのみ紹介したレポートですが、すかさず読者の方が訳してくれました。感謝!です。 イスラエル軍が保有するといわれる劣化ウラン弾の影響も懸念される問題であり、全文紹介します。ごく一部改めました。(文責/編集責任の一切はイラク情勢ニュース)
インターナショナル・プレス・サービス(IPS)
(もうひとつの世界のためのジャーナリズムとコミュニケーション)
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=43266
レバノンの健康問題 - ガンの増加!
ベイルート7月22日発(IPS)
今、ガンの増加の報道が、レバノン中の多くの家族を心配させている。過去40年以上にわたり、ガン患者の数が年間3千人から8千人に増加したことが報道されている。
ベイルートにある聖ヨゼフ大学の地域医療学部長サリーム・アジブ博士はいう。「ガンは数字の上でも確実に増えてきた。1960年の統計では10万人あたり100人であったが、2003年以降の最近の数字では、10万人あたり190人に増えている」。
レバノンの人口は400万人である。
専門家はこの大幅な増加には、さまざまな要因があると考えている。第1に、人口増加がガン患者数を確実に増やした。第2に、過去には見落とされていた各種のガンが今では診断がつくようになった。アジブ博士はいう。「人口の年齢比は重要な要素だ。60才以上では、ガン発病の傾向が強まる」
公共の場所での喫煙の禁止が喫煙者を減少させている西側諸国に比べれば、喫煙といった危険要因もレバノンでは高い。「レバノンでは、人びとはナルギレ(水たばこ)を吸う人びとが増えている。水たばこは紙巻きタバコと同様、中毒性と有害性が報じられている。
その他の要因としては、ガン発生率増加は食生活の変化にあると考えられている。伝統的に植物繊維、野菜、果物が多かった地中海の食生活は、ゆっくりと高カロリーで植物繊維の少ないものに変わってきている。これがガン発生を増やしているのかも知れない。 「環境汚染物質による汚染もレバノンではとても高い。かれらは呼吸する空気、加工食品、化粧品、ペットボトルの中に見つかる化学物質などに取り囲まれている」とアジブは言う。
他の汚染物質は農業で使用されている。山中で広い果樹園を経営しているリーマは最近、アメリカでは10年前に発ガン性があるとして使用禁止になった農薬を、彼女の植木屋が知らずに使っていたことを知った。「それは法的規制にもかかわらず、農業者によって、しょちゅう使われている。その法規はほとんど強制力のないものではあるが」とアジブは語る。
多くのレバノン人が、数々の戦争でばらまかれた化学物質に長期にさらされたことによる
健康被害を案じている。それらの戦争とは、1975年~1990年の内戦も含め、レバノンに起きた1982年以来のイスラエルとのさまざまな戦争のことである。「しかし」とアジブはいう。「私たちはイスラエルとのあいだに数々の戦闘が起きた南部と、他の地域のガン患者の数を比較するとき、どんな差違も識別できなかった」。
普通の人体では、細胞は定められた通りに成長し、分裂し、死滅する。人生の初期では、通常細胞は成人になるまでは急速に分裂する。18才以降になると、体の殆どの細胞は、古くなったり死んだりした細胞と置き換わったり、傷ついた細胞を修復するだけである。
ガン細胞は、DNAが損傷し、修復されずに増殖をコントロールできなくなったことから増殖していく。
レバノンでは、胸部ガン(訳注:乳ガンなど)が、ガンの4区分中もっとも多い。「これは基本的には、晩婚で子どもを作り、母乳を与えない西欧の生活スタイルを選んだ私たちの選択の結果であると考えられる」とアジブはいう。肺と膀胱のガンがレバノンでは2番目に多い。これらはどちらも喫煙に関係している。「もし、あたたが喫煙者と2,3年暮らしたら、あなたが何歳であろうと、簡単にガンにかかりやすくなるだろう。喫煙が同伴者を静かに殺していることに、何と多くの人びとは気付いていないのだろう」とアジブはいう。
アラブ世界で比べると、レバノンはガン罹患率が一番高い。しかしまだ、欧米ほどではない。アジブによれば、ガンを防ぐ方法はあるという。それはガン細胞の増殖をゆっくり抑えるレバノン健康料理に使うスティックに似たガン予防チップを服用することであるという。「タッブーラ(郷土サラダ)はトマト、オリーブオイル、レモン、パセリ、タマネギで作られ、これらの素材は強い解毒作用がある」とアジブはいう。食生活を変え、有害な生産物をやめることが、窮地にある致命的な病気を防ぐためにレバノン人がとらなければならない、きわめて明快な第1歩である。
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☆★大部分のNGOが面目失う
Most NGOs Losing Face
ダール・ジャマイルの中東速報 2008年7月23日付
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** Dahr Jamail's MidEast Dispatches **
** Visit the Dahr Jamail website http://dahrjamailiraq.com **
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=43282
Inter Press Service
By Ali al-Fadhily and Dahr Jamail*
バグダッド、7月23日発(IPS) -- 2003年の米軍侵攻直後には歓迎されたが、ほとんどのNGP(非政府組織)が懐疑と不信に陥っている。支援を続けているものは少ない。
現地と外国からのNGO団体は、旧サダム・フセイン独裁政権のもとで数十年にわたって制限されてきたあと、2003年の米軍侵攻以降、イラクに何百もやってきた。
バグダッドに本部を置く全国社会組織に所属するムアサ・アーラジは、IPSの取材に、「旧イラク政府はNGOを信用せず、彼らをスパイと見ていた」と語った。「イラク人は政府が間違っていると考えたものだが、しかし今では、彼ら(イラク人)は多くの偽りのNGOを知って気が変わった。それは人道・人権団体というより契約企業のようなものだったのだ」。
イラク人は米軍の占領とイラク政府の汚職によって生じる苦悶をNGOが和らげてくれると期待したが、今ではほとんどの者がNGOは金と個人的利害のために動いていると考えるようになったようだ。
NGOの話は希望よりも恐れを抱かせる。「フランスのNGOが子どもたちをチャドからヨーロッパに密かに売り飛ばしていたという話を聞いて、私は怖くなった」とウンム・ヤシンが言った。6歳になる彼女の息子はファルージャで米軍の爆撃によって負傷した。
彼を国外で治療してくれるよう私は多くのNGOに頼んみた。しかしもう誰を信頼してよいか判らない」。
しかし援助を必要とするイラク人を助けている本物のNGOもある。
バグダッドの西に位置するヒット出身のアンワル・アブドル・ハミードは、「何十もの団体が姪の医療所見と写真を作成したが、外国での治療を受けさせるために再訪したのは1つだけだった」とIPSに話した。「5歳のノラは2005年に米軍のスナイパーから頭を撃たれた。彼女の父親は幾つもの病院に彼女を見せた。医者たちはベスト尽くしてくれたが、病院は機能せず薬は不足していて、No More Victims(これ以上犠牲者を出すな)というNGO団体がアンマン経由でアメリカに運んでくれるまで、彼女の頭は損傷したままだった。
No More Victimsはロサンゼルスに本部を置く団体で、占領軍に負傷させられたイラクの子どもたちを治療のためにアメリカに連れていっている。
イラクのNGOは全国に何百もあるが、外国のNGOのほとんどと同様に、これも信用を失ってしまったようだ。
バグダッドの西69キロに位置するファルージャの住民は、一部の団体は2004年の包囲攻撃の際も支援してくれたが、活動家の一部が米軍に拘束されたあと姿が見えなくなった、と話した。
匿名で証言したファルージャに住む医師は、「ファルージャのために尽くしてくれた良心的人々は拘束されるか、秘密警察から拘束や暗殺の脅しを受けて国外に追いだされた」
とIPSに語った。現在も活動している団体の大部分は、政権政党に所属するか、団体の活動に無知な人々に所属している。例えばイラク赤新月社は、イラク首相マリキのダーワ党に全面的に支配されている」。
ファルージャにいるイラク赤新月社のスタッフは、ダーワ党が赤新月社を支配していることを否定したが、彼らの活動についてのIPSの質問には回答を拒否した。
危険が活動を抑制する要因となっていることも明白である。イラクのNGO調整委員会(NCCI)は、2003年4月にバグダッドのNGOグループによって設立されたが、現在は80の国際NGO団体と200のイラクNGO団体で構成されている。
彼らのウェブサイトによると、このグループは「安全確保」の観点からイラクで活動しているNGOの名簿を公表しない。「現地支援スタッフに降りかかる危険でいえば、2003年以降、少なくとも9人のスタッフがイラクで殺された(2007年9月27日現在)」と同グループは公表している。
NCCIはさらに、「私たちのデータはNCCIに報告された事件による。支援スタッフもイラクの市民と同様に困難に直面しており、実際の数字は特に現地NGOに関してはもっと多いことは確実であろう」と述べる。
(*Ali, our correspondent in Baghdad, works in close collaboration with Dahr Jamail,
our U.S.-based specialist writer on Iraq who travels extensively in the region.)
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[飛耳長目録 today's news list]
☆レバノンの健康問題 - ガンの増加!
☆大部分のNGOは面目失う ダール・ジャマイルの中東速報
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☆★レバノンの健康問題 - ガンの増加!
HEALTH-LEBANON: Cancer On the Rise
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※ 前回、最新ニュースで見出しとURLのみ紹介したレポートですが、すかさず読者の方が訳してくれました。感謝!です。 イスラエル軍が保有するといわれる劣化ウラン弾の影響も懸念される問題であり、全文紹介します。ごく一部改めました。(文責/編集責任の一切はイラク情勢ニュース)
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(もうひとつの世界のためのジャーナリズムとコミュニケーション)
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=43266
レバノンの健康問題 - ガンの増加!
ベイルート7月22日発(IPS)
今、ガンの増加の報道が、レバノン中の多くの家族を心配させている。過去40年以上にわたり、ガン患者の数が年間3千人から8千人に増加したことが報道されている。
ベイルートにある聖ヨゼフ大学の地域医療学部長サリーム・アジブ博士はいう。「ガンは数字の上でも確実に増えてきた。1960年の統計では10万人あたり100人であったが、2003年以降の最近の数字では、10万人あたり190人に増えている」。
レバノンの人口は400万人である。
専門家はこの大幅な増加には、さまざまな要因があると考えている。第1に、人口増加がガン患者数を確実に増やした。第2に、過去には見落とされていた各種のガンが今では診断がつくようになった。アジブ博士はいう。「人口の年齢比は重要な要素だ。60才以上では、ガン発病の傾向が強まる」
公共の場所での喫煙の禁止が喫煙者を減少させている西側諸国に比べれば、喫煙といった危険要因もレバノンでは高い。「レバノンでは、人びとはナルギレ(水たばこ)を吸う人びとが増えている。水たばこは紙巻きタバコと同様、中毒性と有害性が報じられている。
その他の要因としては、ガン発生率増加は食生活の変化にあると考えられている。伝統的に植物繊維、野菜、果物が多かった地中海の食生活は、ゆっくりと高カロリーで植物繊維の少ないものに変わってきている。これがガン発生を増やしているのかも知れない。 「環境汚染物質による汚染もレバノンではとても高い。かれらは呼吸する空気、加工食品、化粧品、ペットボトルの中に見つかる化学物質などに取り囲まれている」とアジブは言う。
他の汚染物質は農業で使用されている。山中で広い果樹園を経営しているリーマは最近、アメリカでは10年前に発ガン性があるとして使用禁止になった農薬を、彼女の植木屋が知らずに使っていたことを知った。「それは法的規制にもかかわらず、農業者によって、しょちゅう使われている。その法規はほとんど強制力のないものではあるが」とアジブは語る。
多くのレバノン人が、数々の戦争でばらまかれた化学物質に長期にさらされたことによる
健康被害を案じている。それらの戦争とは、1975年~1990年の内戦も含め、レバノンに起きた1982年以来のイスラエルとのさまざまな戦争のことである。「しかし」とアジブはいう。「私たちはイスラエルとのあいだに数々の戦闘が起きた南部と、他の地域のガン患者の数を比較するとき、どんな差違も識別できなかった」。
普通の人体では、細胞は定められた通りに成長し、分裂し、死滅する。人生の初期では、通常細胞は成人になるまでは急速に分裂する。18才以降になると、体の殆どの細胞は、古くなったり死んだりした細胞と置き換わったり、傷ついた細胞を修復するだけである。
ガン細胞は、DNAが損傷し、修復されずに増殖をコントロールできなくなったことから増殖していく。
レバノンでは、胸部ガン(訳注:乳ガンなど)が、ガンの4区分中もっとも多い。「これは基本的には、晩婚で子どもを作り、母乳を与えない西欧の生活スタイルを選んだ私たちの選択の結果であると考えられる」とアジブはいう。肺と膀胱のガンがレバノンでは2番目に多い。これらはどちらも喫煙に関係している。「もし、あたたが喫煙者と2,3年暮らしたら、あなたが何歳であろうと、簡単にガンにかかりやすくなるだろう。喫煙が同伴者を静かに殺していることに、何と多くの人びとは気付いていないのだろう」とアジブはいう。
アラブ世界で比べると、レバノンはガン罹患率が一番高い。しかしまだ、欧米ほどではない。アジブによれば、ガンを防ぐ方法はあるという。それはガン細胞の増殖をゆっくり抑えるレバノン健康料理に使うスティックに似たガン予防チップを服用することであるという。「タッブーラ(郷土サラダ)はトマト、オリーブオイル、レモン、パセリ、タマネギで作られ、これらの素材は強い解毒作用がある」とアジブはいう。食生活を変え、有害な生産物をやめることが、窮地にある致命的な病気を防ぐためにレバノン人がとらなければならない、きわめて明快な第1歩である。
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Most NGOs Losing Face
ダール・ジャマイルの中東速報 2008年7月23日付
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バグダッド、7月23日発(IPS) -- 2003年の米軍侵攻直後には歓迎されたが、ほとんどのNGP(非政府組織)が懐疑と不信に陥っている。支援を続けているものは少ない。
現地と外国からのNGO団体は、旧サダム・フセイン独裁政権のもとで数十年にわたって制限されてきたあと、2003年の米軍侵攻以降、イラクに何百もやってきた。
バグダッドに本部を置く全国社会組織に所属するムアサ・アーラジは、IPSの取材に、「旧イラク政府はNGOを信用せず、彼らをスパイと見ていた」と語った。「イラク人は政府が間違っていると考えたものだが、しかし今では、彼ら(イラク人)は多くの偽りのNGOを知って気が変わった。それは人道・人権団体というより契約企業のようなものだったのだ」。
イラク人は米軍の占領とイラク政府の汚職によって生じる苦悶をNGOが和らげてくれると期待したが、今ではほとんどの者がNGOは金と個人的利害のために動いていると考えるようになったようだ。
NGOの話は希望よりも恐れを抱かせる。「フランスのNGOが子どもたちをチャドからヨーロッパに密かに売り飛ばしていたという話を聞いて、私は怖くなった」とウンム・ヤシンが言った。6歳になる彼女の息子はファルージャで米軍の爆撃によって負傷した。
彼を国外で治療してくれるよう私は多くのNGOに頼んみた。しかしもう誰を信頼してよいか判らない」。
しかし援助を必要とするイラク人を助けている本物のNGOもある。
バグダッドの西に位置するヒット出身のアンワル・アブドル・ハミードは、「何十もの団体が姪の医療所見と写真を作成したが、外国での治療を受けさせるために再訪したのは1つだけだった」とIPSに話した。「5歳のノラは2005年に米軍のスナイパーから頭を撃たれた。彼女の父親は幾つもの病院に彼女を見せた。医者たちはベスト尽くしてくれたが、病院は機能せず薬は不足していて、No More Victims(これ以上犠牲者を出すな)というNGO団体がアンマン経由でアメリカに運んでくれるまで、彼女の頭は損傷したままだった。
No More Victimsはロサンゼルスに本部を置く団体で、占領軍に負傷させられたイラクの子どもたちを治療のためにアメリカに連れていっている。
イラクのNGOは全国に何百もあるが、外国のNGOのほとんどと同様に、これも信用を失ってしまったようだ。
バグダッドの西69キロに位置するファルージャの住民は、一部の団体は2004年の包囲攻撃の際も支援してくれたが、活動家の一部が米軍に拘束されたあと姿が見えなくなった、と話した。
匿名で証言したファルージャに住む医師は、「ファルージャのために尽くしてくれた良心的人々は拘束されるか、秘密警察から拘束や暗殺の脅しを受けて国外に追いだされた」
とIPSに語った。現在も活動している団体の大部分は、政権政党に所属するか、団体の活動に無知な人々に所属している。例えばイラク赤新月社は、イラク首相マリキのダーワ党に全面的に支配されている」。
ファルージャにいるイラク赤新月社のスタッフは、ダーワ党が赤新月社を支配していることを否定したが、彼らの活動についてのIPSの質問には回答を拒否した。
危険が活動を抑制する要因となっていることも明白である。イラクのNGO調整委員会(NCCI)は、2003年4月にバグダッドのNGOグループによって設立されたが、現在は80の国際NGO団体と200のイラクNGO団体で構成されている。
彼らのウェブサイトによると、このグループは「安全確保」の観点からイラクで活動しているNGOの名簿を公表しない。「現地支援スタッフに降りかかる危険でいえば、2003年以降、少なくとも9人のスタッフがイラクで殺された(2007年9月27日現在)」と同グループは公表している。
NCCIはさらに、「私たちのデータはNCCIに報告された事件による。支援スタッフもイラクの市民と同様に困難に直面しており、実際の数字は特に現地NGOに関してはもっと多いことは確実であろう」と述べる。
(*Ali, our correspondent in Baghdad, works in close collaboration with Dahr Jamail,
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