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天木直人のブログ:クルド独立を支持するイスラエル 2017-09-24( 【ふろく】本の紹介)

2017年09月24日 12時18分28秒 | 地理・歴史・外国(時事問題も含む)

クルド独立を支持するイスラエル

 
 
 
クルドの独立をめぐって中東があらたな難題に見舞われようとしている。

 これもあのイラク戦争から始まった中東の混迷の一つだ。

 国を持たない世界最大の民族であるクルドの独立の動きは、イラクだけでなくトルコ、シリアなどにも広がり、その影響ははかりしれない。

 ISとの戦いで最前線立ったはクルドだ。

 その背景に、今度こそ独立の悲願を達成できる、そのためには犠牲も辞さない、という覚悟があることは間違いない。

 しかし、イラクもトルコもシリアもすんなりとクルドの独立を認めるわけにはいかない。

 国内が分断されるからだ。

 下手をすればクルド問題は第二のパレスチナ問題となりかねない。

 ところが、きょう9月24日の朝日新聞が書いた。

 25日予定のイラク北部のクルド自治政府の独立の賛否を問う住民投票について、唯一支持する国がイスラエルだと。

 イラク政府はもとより、周辺国や欧米が軒並みに反対しているというのにである。

 パレスチナの独立に反対するイスラエルがなぜクルド独立に賛成するのか。

 朝日の記事はこう書いている。

 クルド自治政府と同盟関係を築けば、対立するアラブ諸国をけん制できるからだと。

 クルド勢力に武器を供与し、イスラエルの情報機関(モサド)と軍の関係者を派遣して軍事訓練までしていると。

 まさしく自国の安全のために、敵を分断して、お互いを戦わせる。

 イスラエルのパレスチナ分断政策そのままである。

 イスラエルは平和の敵である(了)

 

【ふろく】

この本の訳者が顔見知りなので、知り合いほど話題にのせないという私のスタンスに反するので紹介を躊躇しましたが、思い切ってこの際UPいたします。

なを私は完読していません。あちこちとっちらかしの自分を恥じます。

【あとがきより】P159

「訳者はこの本をはじめて読んだとき、何本かのクルド映画は観ていたものの、クルド人に関してほとんどなにも知らないにひとしかった。

なにも知らないまま、ただ物語にひきずりこまれ、アザドとともに泣いたり、笑ったり、怒りにふるえたり、また、どこかふしぎな懐かしさを覚えているうちに、クルド人という民族の痛みがすこしづつ体のなかに浸透してきた気がしたのだ。」

 

 

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