あ~あぁ 今年の天候には まいった まいった。
ベゴニア・センパフローレンスをこんもりと咲かせるには、ころ合いを見て、切り戻しという伸びてきた先端の花(生長点)の下の茎を適度な長さに花もろとも切り捨てる作業を花期中3回ほどしないと、わき芽がでずに「こんもり」しない。
切り戻しには、切ったあとの気温が下がらないかどうかを見定めることが大切だ。
でも、今年はめちゃくちゃな気候だった。雨が多すぎて、日照時間は不足したし、気温もあがったりさっがたりで予測どおりにいかなかった。枯れはしなかったが育ちが悪かった。茎がひょろひょろで伸びすぎ気味にすぐなる。花も小さかった。
花がついてきて、ご近所の方が「まあ、きれいですね」と寄ってくる目の前で、無視してわたしがどんどん花を刈り込んでいくので仰天したらしい。
「どうして せっかく咲いた花を切ってしまうのだろか?」とうわさをしていたらしい。が、一回も豊かに「こんもり」した姿をお見せできなかったのは、わたしのせいではない。異常気象のせいである。
もう10月なのであまり伸びない。しかもこの時期までに冬越しのための最終すがた、つまり背丈が低くしかも花がついているという状態にしなければならないのでひやひやだった。
やっと かろうじて最終姿になった。これは偶然だ。9月中旬をすぎてからひょろひょろの夏のびた茎をばっさりと切り戻したのだ。ふつうだったら気温がさがる10月直前には絶対しない行為だ。けれど賭けたのだ。
徒長したひょろひょろ姿でたおれて枯れるか、短くちょんぎられて荷をとり払い、根元へエネルギーを集中させてあらたなる若芽で力を盛り返すか、二つに一つだ。
賭けに勝って、なんと最終姿まで成長した。これは、ほんとうにまぐれだった。危機一発シリーズだった。
秋には花は色の鮮度と濃さが増して、色が独特にきれいになる。だから、花期の長い夏(春)~秋まで咲く花の秋色した花をみるのは好きだ。疲れ目に優しい。
(注:この話と企業のリストラと重ね合わせて考えて欲しくない。これはあくまでも植物成長の原理にあわせたもの。人間の生きぬこうとする気力とは、どこから湧いてくるのか?また別の原理を加味して考えるべきものと思う。当然だ。)
追記:植草一秀氏が10月4日に無事にご帰還だとのこと、めでたい。今後は身辺に気をつけてご活躍くださいね。中川元大臣(薬)の死についてはまったくどうなっているのかわからないので、ただ驚いている。