不思議なことですけれども、現代日本人はなんだかずいぶん「諦めがよくなっている」みたいです。どんな災厄についても、権力者の犯罪についても、制度の腐敗についてもぼんやり手をつかねている。もしかしたら「そのうち天罰が当たる」と思っているかも知れません。
実際に『ペスト』を書いている時に、多くのフランス人はナチの支配を自分たちの慢心や不用意が招き寄せた災厄だと思い、これを受け入れ、苦しみに耐え、「ドイツ人に天罰が当たるまで」は支配者たちと「折り合う」道を選びました。でも、カミュは「抵抗」を選んだ。諦めの悪い生き方を選んだ。
言っておきますけれど、誰も人間に代わって「天罰」なんか下してくれませんよ。この世界に公正と慈愛をもたらすのは人間です。今ここにいる人間だけです。誰かよその人を待っていても来ません。
内田先生、ありがとうございます。ロクでもない仕事やってるのですがこれで辞める決心ができました。これも戦いですね。
新型コロナウイルスの影響が長期化する中、都内では食事を無料で提供する「炊き出し」の支援に頼らざるをえない人が後を絶ちません。 NHKが取材したところ、民間の少なくとも8つの団体の中には1か月当たりの人数が過去最多となった団体もあることが分かりました。