とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

「5月の風」

2006年05月06日 08時24分49秒 | 創作詩
    やけに 淋しいときがある
    べつに 具体的なことでは なく
   世界のまるごと すべてが 淋しいのだ

  色とりどりの花が咲いていても 猫が6匹もいても
    葉っぱの緑が輝いていても    
     やけに 淋しいときがある
  
      どこからともなく 風がふく
    たった一人で 風にふかれていたい時がある
     私の淋しいときを うめられる人は いない
  
   じぶん一人で じっと 耐えるのだ
    そういう時は ただ そっとしておいて欲しい 

    風に ふかれながら なにかを夢みる
    風に ふかれながら なにかを遠ざける  
  
    わたしは わすれようとしているのか    
     あらゆることを 想い出を 夢を

   わたしは わすれまいとしているのか
     あらゆることを 想い出を 夢を

   たぶん その両方をしようとしているので
     苦しいのだ 淋しいのだ

   だからこそ また かけがいのない時でもあるかもしれない
    だからこそ そっとしておいて欲しいのだ

      爽やかな 5月の風のなかに
   

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 全体の流れを無視して突っ立つ人 | トップ | 橋本 治 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

創作詩」カテゴリの最新記事