とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

コロラド先生のwitterです(2)             2021/8/27

2021年08月27日 23時00分09秒 | 感染症
 

②要するに、東京都心では、100人に1人は感染力を持っていると考えなければならないという事。 感染拡大は7月来全く衰えていないという事。 検査抑制によって東京の疫学統計は機能していないという事。 倍加時間7~10日程度で推移しており放置しているとブラジルのマナウス市の様な事になりかねない。
 
③”都の資料によると、7月第1週の感染者数の割合は0.05%で、検査したおよそ1992人に1人が感染している計算だった。翌週から0.09%、0.15%と割合は上昇し、8月の第3週では0.89%となった。検査したおよそ113人に1人が感染している計算で、7月第1週の約18倍になった。”←唾液検査なので推測しやすい
 
http://city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/033/180/0618-02.pdf 東京都モニタリング検査(PCR検査)への協力について 1 報告事項 東京都が実施するモニタリング検査(唾液によるPCR検査)事業に市も協力し、下記のとおり実施することとなった。
 
 
⑤まず、唾液検査なので検知可能期間は10日程度。 検知可能期間の平均感度は40% 従って、例えば0.89%ならば実際には感度40%なので2.5倍の感染者がいる。そして1日あたりは1/10となる。 従って2.2‰/日の日毎新規感染者数となる。 僕の推測とほぼ同じとなる。 やはり7/31からの外挿で考えるべき。
 
⑥唾液検体PCR検査の感度について PCR法は感度100%ですが、臨床においては、検体採取の手技とウイルスや細菌の存在率によって臨床感度=検体採取成功率が左右されます。 唾液の場合、発症当日と直後(おそらく1日前も)では臨床感度が90%前後で鼻咽頭スワブの90%近いです。
 
⑦→一方で単発のスクリーニング検査には向きません。 東京都のモニタリング検査は、単発スクリーニング検査なので唾液検査は向きませんが、一方で医療資源への負荷が全くないので日本のような最後進国には適していると言えます。 この場合、平均臨床感度40%ですので罹患率は測定値の2.5倍となります。
 
⑧要するに0.89%の罹患率は、2.2%となり、だいたい2%=100人に2人が罹患しており且つ感染性を持っていると考えられます。 より正確には、ウイルス保有者でも感染性を持たない人、唾液にはウイルスがいない人は唾液検体PCRでは検出できませんので、罹患率はもっと高い数字となります。
 
 
⑨満員電車の場合、車内人口200人ならば一両に4人のスプレッダがいることになりますので、極めて危険と言えます。 かつては、謎々効果によって罹患率が1/10~1/100でしたので例え満員電車でも一編成あたり1人のスプレッダがいるか否かという状態であり、その為に通勤感染は生じていなかったと言えます。
 
⑩現在、東京での通勤時間帯における公共交通利用はかなりリスクが高い=危険であると言えます。
⑪まぁ、こうなることは自明だったけどね。
 
⑫唾液検体でなく鼻咽頭スワブPCR検査だと、発症後Ⅰヶ月後でも減衰しながら検出可能となり、平均臨床感度60%程度を維持するので、唾液検体で行ったような推測が難しくなります。 一方で、ウイルス保持者=潜在的スプレッダを発見するには最も強力です。高密度検査により現実の罹患率を掌握しやすいです
 
⑬鼻咽頭スワブ検体採取は、唾液ほど簡便ではないために、本邦のような医療後進国では忌避されてしまいました。
 
⑭因みに東京では50人に1人がスプレッダという事になりますが、倍加時間は10日程度とみられますので9/1頃には、25人に1人がスプレッダとなります。 要するに学校の教室には常に1~2名のスプレッダがいて、10日ごとに倍加して行くことになります。 今学校を始業することは自殺行為と言えましょう。
 
⑮ここまで感染が広がると、そろそろ感染性接触そのものが飽和して減衰に向かう可能性があります。 このような現象は、滅多に見られるものではないです。 関東において有効な介入がなければ9月中にも感染飽和による収束に向かう可能性があります。 1000万人に短期CFRを掛けると死者が推測できます。

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