【大雨情報】九州北部や山口県を中心に激しい雨＜08＞
日本海に停滞している梅雨前線の活動が活発です。午後になって九州北部から中国地方に発達した雨雲の帯がかかり、雨が激しくなってきました。今夜も断続的に激しい雨が降り、災害発生に厳重な警戒が必要です。
梅雨前線の影響で、8日は西日本を中心に大雨に見舞われ、島根県では線状降水帯が発生した。松江、出雲両市では全域に避難指示が出た。
周囲が冠水した住宅からボートで救助された住民たち（中央）=2023年7月8日午前11時50分、島根県出雲市平田町、野田佑介撮影
県によると、松江、出雲、大田など5市に土砂災害警戒情報が出された。8日午前9時現在、松江市と出雲市の全域約16万世帯、約37万人に警戒レベルが5段階中2番目に高い避難指示が出された。
松江市によると、同市黒田町と法吉町で道路の冠水による通行止めが複数箇所で起きている。
松江市と出雲市を結ぶ一畑電車では、出雲市内の大寺―美談駅間の一部で近くの川が増水した影響で線路が冠水し、終日運休となった。復旧のめどがたっていないことから、9日も始発から全線で運転を見合わせる。
JR西日本によると、8日午前9時40分現在、山陰線の米子―益田間、木次線の宍道―木次間で運転を見合わせている。観光列車「あめつち」が終日運転を取りやめる。
気象庁は8日午前7時39分、島根県に線状降水帯が発生したとして「顕著な大雨に関する中国地方気象情報」を出した。同日午前10時までの12時間降水量は、松江市鹿島で160ミリ、出雲市斐川で123ミリなどとなっている。
中国地方では、6月30日から7月1日にかけての大雨で山口県に浸水被害が出た。気象庁は、これまでにも大雨が降った地域では地盤がゆるみ、土砂災害のおそれが高まっているとして、警戒を呼びかけている。
