とおいひのうた いまというひのうた

自分が感じてきたことを、順不同で、ああでもない、こうでもないと、かきつらねていきたいと思っている。

絵本の話を少々

2007年08月09日 11時13分02秒 | 児童文学(絵本もふくむ)
 みみっちい話だけだと暗くなるので、明るい話も少しつけ加えます。バンサンの「『とおいひのうた』の原題はune chanson で、単に「ある歌」という意味のタイトルです。
もう一つ申し上げますと、バンサンの翻訳本『たまご』の今江祥智氏のはしがきを読んでいましたら、『くまのアーネストおじさん』シリーズの優しい色彩の水彩画は、ビアトリクス・ポターの影響を受けたとバンサンが言っていたということです。バンサンは、美術学校を卒業後、デッサンに専念し、54歳にして『アン ジュール、 アン シィヤン』(ある日、ある1匹の犬)で、絵本の世界に参入してきたのだそうだと感銘をしておられました。なお、『セレステーヌ』と『たまご』の2作品は、ボローニャ国際児童図書展でグラフィック賞を受賞しているそうです。(わたしは、まだ自分で調査はしておりませんが、この2作品は古本でがっちりゲットをしております。『たまご』は、不気味で恐ろしい本です。)
今江氏は、硬軟二つの世界を創りだせる画家であると述べていらっしゃいましたが、確かにそうですね。そこが、すごいところではないでしょうか?

蛇足ですが、ただいまブームのターシャ・テューダーもポターの後継者なのだそうです。

 『児童文学論』によると、現代絵本は、現代美術の動向には当然のごとく連動していて、今はデザインに重きをおく時代なのだそうです。ひとつの代表作として例にあげてあった『おさるのジョージ』シリーズを、4冊ほど読んでみましたが、軽妙かつ、お話も現代風で楽しいのですが、絵本といっても本格的絵画の作品をずっと見てきたものにとっては、なんと感想を言っていいか、わかりません。

 『バンビー森の生活の物語』の出だし部分の出産したばかりのお母さん鹿のまねをすれば「まだ、少し力が抜けているような気がするの」です。

 元気になったら、落ち着いて、また児童文学や絵本の話をしたいと、思っております。
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