6月20日告示の東京都知事選に無所属での立候補を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員は29日、都議会を訪れ、立民や共産党などの会派に支援を要請した。報道陣には「『頑張ってください』と声をいただけるのが一番うれしい」などと述べ、重ねて出馬への意欲を示した。
◆「挑戦しているという思いがわいてきた」
午後1時に始まった都議会本会議では、多くの報道陣が詰めかける中、都知事選に立候補する意向を固めている小池百合子知事が所信表明に臨んだが、この日は出馬表明はなかった。
本会議終了後の午後2時5分ごろ、白いジャケット姿の蓮舫氏が都議会に到着した。最初に訪れた立民会派の部屋では「七夕に(投開票が)予定されている都知事選に立候補する。一緒に汗をかいてきた皆さんにご支援いただきたい」とあいさつ。所属議員全員と握手した。共産など各会派の部屋も回った。
あいさつ回りを終えた蓮舫氏は、報道陣に「本当に温かく迎えてもらい、改革を一緒に行いたいとか意見をいただいた。挑戦しているという思いがわいてきた」「ここから一歩一歩、小池知事に対しての思いではなくて、私の都政に対する思いをしっかり伝えていきたいとあらためて思った」と語った。
◆「各局から上がった原稿を細かくつないで読む傾向に」
小池知事の所信表明は、都議会までの移動中に中継で視聴していたという蓮舫氏。「現職を重ねると、各局から上がってきたものを細かくつないでいく原稿を読む傾向がある。そういう原稿、熱はないなと思って聞いていた」と感想を述べた。
自身の公約については、「皆さんにわくわくしてもらう東京を見ていただくべく努力をしている。もう少しお待ち下さい」と話した。