――歪んだ政・官の関係はどうすれば防げますか。
前川 透明性を高める仕掛けをつくることです。たとえば文書は一定期間経てば必ずオープンにする。内部告発も安全にできるようにする。政府から独立した、政策検証の第三者機関を設置する。
2017/07/11
前川喜平に田原総一朗が直撃!「加計問題」安倍官邸の闇をすベて語ろう
官僚はこんなに苦しんでいる…
週刊現代
問題の中心は和泉首相補佐官
――6月24日、安倍晋三総理が神戸の講演で、加計学園問題について驚きの発言をしました。「今治市に限定する必要はない。速やかに全国展開を目指したい。意欲があれば獣医学部新設を認める」
前川 ずいぶん話が変わってしまったなと思っています。国家戦略特区というのは、一つの地域で一定の主体に対して特別なチャンスを与えて、まずそこでやる。1ヵ所でやったものを評価しなければ、次に行けません。
特に獣医学部というのは6年かかるので、最初の卒業生ぐらい出さないと、成功か失敗かは評価できません。大学自体の設置認可もできていないわけですから、全国展開を口にするのは早すぎる。
――総理自らが、国家戦略特区の基本をブチ破っているわけですね。
前川 制度の趣旨から言っても、ありえない話です。「加計学園一つだけにしたわけじゃない」とおっしゃりたいんだと思いますが、今までの議論の積み重ねを全部白紙に戻すような話です。(後略)