石破首相が東京・赤坂の議員宿舎から首相公邸に引っ越しを行いました。
石破首相は今年10月の就任以来首相官邸から車で5分ほどの場所にある衆議院議員宿舎で生活してきましたが公邸の点検や修繕の作業が終了したということで引っ越しを行いました。午後4時前に秘書官らとともに車で身の回りのものを運び入れました。
首相周辺によりますと来年からは基本は議員宿舎に泊まるものの、業務などで必要な時は公邸に泊まる2拠点生活を送るということで危機管理体制に万全を期すということです。
12月23日夜から24日朝にかけて、自民党最高顧問の麻生太郎衆議院議員の体調に関するメモが、永田町に出回った。
政治担当記者はこう話す。
「24日朝の情報として、麻生氏の『肺炎が悪化』『ガタっと行く可能性はある』という内容でした。また、地元・福岡にある自身の親族会社が経営する病院に入院している、という話も記されており、情報の出元は『警視庁公安部』とされていたのです。
また、体調悪化説を後押しするかのように、24日の本会議後に予定されていた麻生派の派閥会合が急遽、中止になったとの情報も追加で出てきたため、各社が麻生氏の容態について、確認に走りました」
ところが、本誌が24日、麻生氏の事務所に事実確認したところ、体調悪化にまつわる情報を完全否定。派閥の会合が中止になったことについても「みなさんのご都合がつかなかったため」と、麻生氏の体調が理由ではないと回答した。
政治部デスクはこう話す。
「“公安発”の麻生氏の重病説が流れた24日の臨時国会閉会日、麻生氏は何ごともなかった表情で国会に姿を現わし、仲が悪いはずの石破茂首相とも30分、面会しました。安倍昭恵さんが取り持ったトランプ氏との会談を『なるべく早く調整したほうがいい』とアドバイスしたそうです」
麻生氏は11月下旬から12月上旬にかけ、国会を頻繁に欠席しており、その際も体調に関する真偽不明の情報が飛びかっていた。
「自民党本部にも、11月末はほとんど姿を見せていませんでした。数日間、入院していたと聞いています。12月12日の補正予算案の採決には『這ってでも出る』と宣言していたとおり、無事に姿を見せました。
麻生派の議員は、麻生氏が入院したことを『三笠宮妃百合子さまの斂葬の儀で、たまたま風邪をもらい、急性肺炎になっただけ。一過性だ』と話していました」(同前)
84歳と高齢とあって、ここ最近は、麻生氏の体調が話題に上ることが多くなってきている。たびたびそういった情報が流れる背景について、ある自民党関係者は「麻生さんも、そういう年齢になったということだよ。ゴホンゴホンとちょっとでもせき込んだり、病院に行ったりするだけで、すぐに体調悪化を疑われてしまう。それは、高齢の先生方には仕方のないことだよ」と話すが、ほかにも理由がありそうだ。
自民党ベテラン秘書は、「麻生派議員らの“麻生離れ”が起き始めている」という見解を述べたうえで、こう続ける。
「鈴木馨祐(けいすけ)法務大臣など、閣僚入りした麻生派の議員たちも、麻生さんから距離を置き始めている。麻生派は麻生さんあっての派閥だから、親分がいなくなれば、自動的に消滅するだろうと党内では見られているよ。そのため、派閥メンバーたちはいまのうちに、麻生さんと距離を置いたほうが賢明だと判断しているのかもしれない。
岸田文雄前首相は完全に“脱麻生”になったし、二階俊博元幹事長はいなくなり、菅義偉元首相にも、もうキングメーカーとしての力はない。岸田さんが唯一のキングメーカーとして石破首相を支えている状態だよ。
23日から24日にかけての麻生さん情報の出処は、宏池会(旧岸田派)議員秘書という説もあるからね。それが事実ならば、岸田前首相周辺からの印象操作の可能性も考えられるだろう」
岸田氏にとって、麻生氏は自らが首相時代、全面的に政権を支えてもらった“恩人”だ。そうしたことを考えると、それを仇で返すことは考えにくいような気もするのだが……。
麻生氏の体調不良は、身体的にもあらわれていると指摘する声もある。
「石破首相と会談を持ったことについてある麻生派議員は『政治生命がそれほど長くないと悟り、目先の対立より、少しでも自身の人脈など“政治遺産”を次につなげようという思いが出ているのでないか』と語っていました」(自民党関係者)
39歳で衆院議員に初当選した麻生氏。45年の“政治家人生”が集大成を迎えているようだ。