ドジャース・大谷翔平投手(29)と元通訳・水原一平氏(39)の2人をよく知る人物が激白した。2020年から22年途中までエンゼルス監督を務めたジョー・マドン氏(70)だ。
水原氏が違法賭博に手を染め、大谷の個人口座に不正アクセスを働き、借金返済のため450万ドル(約6億8000万円)を搾取したとして球団側から解雇された問題は依然として沈静化の兆しが見えない。マドン氏は米メディア「ジ・アスレチック」のポッドキャスト番組「スタークビル」に出演し、この問題について「私がよく理解できないのは、特にその(450万ドルの)数字が正確であれば、代理人がそのことを知らなかったという事実だ」と首をかしげながら疑問を指摘。大谷と水原氏のかつての関係性にも「親友であり、切っても切れない間柄だった」と解説した。
そしてマドン氏は、これまでのエンゼルス時代を含め水原氏が大谷から「完全な信頼」を置かれる立場だったと明かした上で「彼(大谷)から請求書の支払いなど日々の金銭管理をこなす役割を与えられていたとしても不思議はない」とも補足。大谷の代理人を務めるネズ・バレロ氏についても「オオタニから信頼を置かれている人物である」と評した。
このマドン氏の発言を受け「ジ・アスレチック」は大谷の所属事務所CAAに質問したところ、大谷の金銭管理に関しては別の会計事務所が担当しているとの回答があったという。ちなみにこれら一連の経緯は「ジ・アスレチック」だけでなく、エンゼルスの地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」でもマドン氏の発言とともにトピックスとして大きく取り上げられている。
大谷の口座から多額のカネを盗み取ったとされている水原氏の所在は、未だ不明のまま。〝事件〟には不可解な点が数多く残されており、全容解明にはかなりの時間を要しそうな雲行きだ。