
夏は青い空に、白い雲を浮かばせ、
わが嘆きをうたふ。
わが知らぬ、とほきとほきとほき深みにて
青空は、白い雲を呼ぶ。
(後略:「夏は青い空に....」『中原中也詩集』より [岩波文庫] )325ページ(未刊詩篇)
.............................................................引用おわり...............
買い物帰りにふと見上げた青空に、白い雲が浮かんでいた。
風はすでに秋風だが、そこには、まだ夏が残っていた。うれしかった。
私は、あまり中原中也は好きではないが、立派な詩人であることは確かだ。「好きではない」というより、「怖い」と言ったほうが正確かもしれない。詩集をぱらめくりしていたら、なぜだか急につよい決意が起きてきた。私はめちゃくちゃな読者だぁ~。
よし、決めた。嘆かず、悲しまず、選挙へ行くぞ!「政権交代」をめざして。
太宰や中原中也にひきこまれないためには、山本夏彦のいじわるなコラムを読むに限る。わははと笑うほうがよっぽどスカっとする。
たとえば:コラム「私利私欲なら悪だろう」――宅急便のおかげで小包が激減し、郵便局が猫なで声を出しはじめたことは前回書いた。あの声は明治以来出そうと夢にも思わなかった声だから、今さら出してもうまく出ないだろうとかげながら私は思っているが(後略)(『美しければすべてよし』新潮社 P164)
★この「郵便局」を「自公政権」に替えて考えてごらんなさい。すぐに気付くことは、こんなに自民党が総崩れしそうなのに、麻生総理は猫なで声をだしている?だしていないでしょ。だしているつもりなのかしら?それとも「出さねばならない」という発想がまったくないのかしら?他の方が指摘するように「生まれつきの陽性」なのかしら?それとも.........?
世の中、なにを考えているのか判断にとまどう人というのは必ずいるものよね。考えるだけでくたびれるわよね。
けれど、自民党の総崩れは、今さら「猫なで声」なんかぐらいでは、とうてい防ぎきれるものではないことだけは確かでしょ?ちがう?結果は出てみないと分からないものよね。油断大敵、火がぼうぼうになるかしら?ならないに50円賭ける。なぜなら、社会全体を機能不全にした怒りのほうが、火がぼうぼうだからだ。
「P.S.:おお、フォントが大きくなった。驚いた(汗)」