松野博一・前官房長官（６１）が代表を務める資金管理団体と自民党支部が今月１８日付で、２０２１～２２年に両団体で事務所家賃や交付金の収入の記載漏れなどがあったとして、政治資金収支報告書を訂正していたことがわかった。訂正額は、両団体で収支計約８７万円に上る。
訂正後の収支報告書によると、資金管理団体「松風会」は２１年分に１１月の支出として計上していた「会場設営費」１９万５８００円を削除し、２２年分への繰越金を同額増やした。
「自民党千葉県第３選挙区支部」の２１年分は、当初は記載されていなかった同党の他支部からの交付金計１８万円を収入に計上するなどした。２２年分では、松風会からの家賃収入計３６万円があったと訂正。松風会側にはこの分の支出が当初から記載されていた。
【ライブ】『政治資金問題に関するニュース』安倍派｢キックバック｣中止決定後に撤回 去年5月のパーティー前に など── ニュースまとめライブ（日テレNEWS LIVE）
2023/12/23 113 分前にライブ配信開始
元参院議長で、自民党の山崎正昭参院議員（81）は22日、福井市内で報道陣の取材に応じ、最高顧問として所属する最大派閥「清和政策研究会」（安倍派）が、政治資金パーティー収入の一部を改選前の参院議員に裏金としてキックバック（還流）していた疑いがあるとの報道について、「不満に思っているくらい。俺だけなんでないんだろうな」などと述べた。
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この日、山崎氏は会長を務める自民党県連執行部会の冒頭あいさつで、「国政で大変な事態が起きている。国民の皆さんに心からおわびを申し上げたい」と謝罪した。
終了後、報道陣の取材に応じ、「政治への信頼が損なわれた点について誠に申し訳ない」と謝罪の言葉を述べていた。
ところが、改選前の参院議員への還流疑いに質問が及ぶと、神妙な表情が一転。「私はない。公認料しかもらっていない」と全面的に否定しながら、「俺だけ何でないんだろうな。みんなあるのに」とときおり笑みを浮かべながら語った。
同県連所属の国会議員では、前党国対委員長で安倍派事務総長の高木毅衆院議員（福井2区）が、派閥から還流を受けた1千万円超の裏金を不記載にした疑いが持たれ、東京地検特捜部から任意の事情聴取の要請を受けたことが分かっている。
山崎氏は高木氏とは連絡を取っていないといい、「個人のことですから、しっかりと説明責任を果たしてもらえると信じている」と話した。（小田健司）
(山崎 正昭 氏：画像はネットから借用）
自民党の二階派に所属する自見英子地方創生相（47）が22日、派閥を退会する考えを表明した。閣僚を続けるうえでの「政治家個人の判断」と説明した。だが、二階俊博会長（84）は周囲に自見氏への怒りをぶちまけ、派閥側は退会を認めなかった。混乱の背景に、派閥という存在への向き合い方の違いが透ける。
二階派離脱を表明する記者会見を終え、一礼する自見英子地方創生担当相=2023年12月22日午前11時29分、国会内、岩下毅撮影
22日午前、自見氏は国会内で記者会見し「政策集団・志帥会（二階派）を退会することにした。退会届を提出した」と発表した。「国民の真摯（しんし）な声にしっかりと耳を傾け総合的に考えた」「二階会長にもお話ができている」とも語った。
その直後、同派の武田良太・事務総長はこんなコメントを発表した。「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」
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