「ことば」というのは、五感です。五感というのは視覚と聴覚と臭覚と味覚と触覚
です。人間の感覚というのは全部言葉に直結しています。五感を日常生活でフルに
働かせることは、言葉を自分の中にとりこみ、しかも、その言葉のニュアンスを
体験することなのです。ですから、意味ではなく、その感覚を本当に豊かに体験
していかないと言葉は豊かにならない。それが今は、言葉が頭のほうだけにつな
がってしまっていて、心のほうにはつながっていないのです。」
これは、どこで読んだのだろうか?
またもや松居直さんの『絵本が育てる子どもの心』のなかで印象的な文章を引用
させていただきます。
「本というものは言葉の世界です。私はそれを作っている人間ですから本の性格
はよく分かります。本の中には一つ一つ違う言葉があるのです。文字を読む、言
葉を読む、文章を読む―そこまでは字が読めるという技術でできるのですが、そ
の先が読書です。読書とは言葉の世界に入り込んでいくことなのです。言葉の世
界に深く入りこんでいきますと、その言葉の世界を考えた人、作った人の考え方
や思想やイメージ、その人が何を感じていたのか、そして何を願っていたのか、
そういうものまで読み取れるのです」
まったく、その通りだと思う。こういう文章を読みたかった。
です。人間の感覚というのは全部言葉に直結しています。五感を日常生活でフルに
働かせることは、言葉を自分の中にとりこみ、しかも、その言葉のニュアンスを
体験することなのです。ですから、意味ではなく、その感覚を本当に豊かに体験
していかないと言葉は豊かにならない。それが今は、言葉が頭のほうだけにつな
がってしまっていて、心のほうにはつながっていないのです。」
これは、どこで読んだのだろうか?
またもや松居直さんの『絵本が育てる子どもの心』のなかで印象的な文章を引用
させていただきます。
「本というものは言葉の世界です。私はそれを作っている人間ですから本の性格
はよく分かります。本の中には一つ一つ違う言葉があるのです。文字を読む、言
葉を読む、文章を読む―そこまでは字が読めるという技術でできるのですが、そ
の先が読書です。読書とは言葉の世界に入り込んでいくことなのです。言葉の世
界に深く入りこんでいきますと、その言葉の世界を考えた人、作った人の考え方
や思想やイメージ、その人が何を感じていたのか、そして何を願っていたのか、
そういうものまで読み取れるのです」
まったく、その通りだと思う。こういう文章を読みたかった。