
【中山国際法律事務所HP用コラムを抜粋】
当事者意識のみならず仲間意識
コンプライアンス研修の多くは、個人の倫理観に訴え、当事者意識を高めて「自分ごと」にせよと説きます。いい試みですが、「自分」や「当事者」という言葉には限界があります。
他人の仕事はやはり他人の仕事です。嫌いなライバルのミスを「自分ごと」にして、高い当事者意識で救える人はほとんどいません。人間はそんな聖人君子ではありません。
そこで、必要なのは仲間意識・チーム意識です。健全な仲間意識がないと、ライバルのミスを救うことはできません。自己中心的になります。当事者意識と仲間意識が両立してはじめて、圧倒的な当事者意識(ATI)が生まれます。
一方、仲間意識だけあって当事者意識がなければ、それは「連帯責任は無責任」になってしまいます。これを4象限で表すと冒頭画像のようになります。
当事者意識と仲間意識を上手く両立させましょう。
Companyの和訳には、「会社」のみならず「仲間」もあります。I enjoyed your company.と言ったら、「君と一緒にいて楽しかった」という意味です。仲間と働くから会社なのです。
また、Companyの語源は、共に(con)パン(pani)を食べる、です。まずは同僚とランチしましょう。