【執筆原稿から抜粋】
山田コンサルティンググループは、基本理念の一つに「健全な価値観」を掲げています。日頃の業務では、これを略して「ケンカチ」という口ぐせにしています。とても素晴らしいと思います。
「健全な価値観」と言ったところで、なにが「健全」かは、事情や人によって異なります。演繹的に、言葉で全てを定義することはできないのです。網羅的に定義しようとすると、長ったらしくなって、日々の業務で口にすることはできません。
「ケンカチ」と略すことで、口にしやすくなります。口ぐせになります。「ケンカチ」という言葉自体に意味はなくてもいいのです。その状況で、何が本当に「健全」かを、対話しながら帰納的に考えていけばいいのです。
役員・管理職は、網羅的・演繹的に「正解」を提示するのではなく、端的・帰納的に、その場その場で考えるきっかけになる口ぐせを創ってください。
山田コンサルティンググループの「ケンカチ」のように。
参考拙稿 こちら