『サンダカン八番娼館』。からゆきさんの本。
母の蔵書にあった。たぶん以下。
今は新装版も出ている。買うかな。
ここに出てくるおサキさん、ってのが、すごい。
地獄、羅刹、餓鬼、非道、没義道、悲惨の極地、奈落の底、、、なんて形容していいか、わからないほど、辛い人生。
極貧に育ち、10歳くらいで、騙されてからゆきさんとして売られ、13歳くらいから身体を売らされ、一日30人くらい客を取らされ、儲けはほぼ全部娼館に取られ、、、
日本に帰っても蔑まれ、結婚しても旦那に恵まれず、、、、
でも。
でも、誰も恨まない。辛い境遇にいればいるほど、人格が磨かれていくような、おサキさん。
人間は環境ではない。
人間には主体性がある。
環境がどうあれ、立派な人間は、立派になる。
何でもかんでも親とかその宗教のせいにする、いまどきの宗教二世(評判の悪い家庭連合に便乗して火事場泥棒のようにお金をむしり取らんとする方たち)と比較してしまう。
『サンダカン八番娼館』のおサキさんを見よ。
美しい魂がここにあるぞ。