ガーナ首都アクラの、ガーナ大使公邸とかで、大手商社さんらとご歓談。
冒頭画像はここ客地で死んだ野口英世@日本大使館。今でも彼の名は現地ガーナ人全員が知っている。
大手商社拠点長の方から、アフリカの生々しい汚職事情を伺う。
◆ 空港:
人口がそのうち世界三位になるナイジェリア。でも汚職がひどすぎるので有名。
例えば、 空港を通るのに、怪しい検疫官?ビザ確認者?というか金取ろうとする人が何人も行く手を阻む。こちらのバッグを開けさせ、「ここを通りたいなら◯◯ドル払え」的にふっかえけてくる。空港がすでにカオス。
だから、「空港をスムーズに通るだけの有料サービス」がある。いくらかは訊いても情報得られず。5000円以上はするだろうと予想する。
◆ 課税1:
アフリカではどこも税収・歳入が大変。金持ち企業から金取ろうとする。課税基準がよくわからない。っていうか、恣意的。
大手商社にガーナで10億円くらい、課税を「ふっかけて」くる。、 しかも「保証金よこせ」と。それで国がキャッシュフローまかなう。
保証金は法律上は60日で返ってくることになっているが、返って来ず、おって企業から払われる税金と相殺される… 会社側は保証金の利息は(現実問題として)取れない。
◆ 賄賂
そういう課税問題で、大使に紹介された現地有力政治家のアドバイスを求めた。そしたらその政治家は「オレに賄賂を払えばなんとかしてやる。課税額10億円が5億円になるなら、オレに1億円賄賂払ったほうが経済合理性あるじゃないか」的に言われた、、、
ヒドいと思って大使に相談したら、当然「賄賂を払わず粛々と処理されたし」的にアドバイスを受ける、、
◆ 課税2
ガーナのNTTにあたる企業に対し、政府が1000億円の課税をふっかけてきたことがあった。だけど、現地NTTが撤退をふっかけたら、結局ゼロになった。1000億円がゼロにって、、、
他に、NPOにすぎない日本人会にも、3000ドルの課税をふっかけてくる、、、 弁護士費用の方が高く付くから、払っちゃったほうが経済合理性はあるんだけど、、、
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以上のような「カオス」で奮闘されていらっしゃる日本企業様には頭が下がります!
丸紅:アフリカ全体に日本人が40名くらい
伊藤忠:日本人25名くらい、現地スタッフいれると100くらい
豊田通商:日本人100名くらい?
三井三菱住商よりも、これらの企業さんは日本人駐在員は多いのでは、とのこと。
ガーナに日本人は300人くらい。うち50人が海外青年協力隊で地方に散らばっている。
ガーナは、以下の理由から、アフリカのハブ的に、利便性が高い:
1 人がいい
2 治安がいい
3 英語が使える(周りは旧仏植民地ばかり)
4 場所的にアフリカの真ん中
5 医療レベルもそこそこ(近隣国シエラレオネやコートジボアールとかと比べて)
ガーナとかでの心配の一つは、医療。交通事故とか骨折とかすると、南アに行って治療するか、日本に戻って治療することが推奨される。
こういう現地事情を知ると、私の甥っ子はアフリカ(たしかブルキナファソかガーナ)で生まれたのですが、その勇気ある決断をした兄夫妻のチャレンジングさには、改めて頭が下がります!