川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

鉄舟の書

2025年01月19日 | 書道
日本史上、最も能筆な1人、山岡鉄舟。

鉄舟は、おそらく、日本史上、最もたくさん書を残した。100万枚は書いたらしい。

 私が持っているのはこの「竹」

墨痕淋漓。雄勁、と評される。

その極意は、「無法で」書く。

法(書き方)にとらわれず、筆の中に己を没入し、一体となる境地で、筆の性にしたがって無心に書きさえずれば、おのずから法が現れる

没入・無心、いずれも己を虚しくし、捨てる

余計なことは考えず、計算せず、ただ一心に没入する

分かる。

書ってそういうもの。

下は指で書く。
中は腕で書く。
上は心で書く。

鉄舟は、剣の無刀流の開祖だけに、書も、無法。

私が毎日のように書を書いているのも、「自分を無にする」修行の一つ。自分を無に近づける。

上手に書こうって思うと、上手く書けない。
綺麗な文字を書こうと思うと、その下心が見えて、汚くなる。

それが、書。

無心で書く。自分の心を表す。

いや、自分の心ではなく、天地の心というか、先人の心というか、その言葉が持つ浩然之気のようなものを、自分というフィルター・媒体を通じて、表す。

それが、書。

鉄舟の書は、そういう書。

私も、そういう書を目指しています。覇気と妖気が同時に漂うような、書。

自己を無くすために、書を嗜んでいます。

いずれ個展でも開きたい。10年後か20年後の目標にします!


 

 ※ 後記

  本稿の観点からは、武田双雲さんの書は、好きではない。
  ボク上手でしょ、この字カッコいいでしょ、という下心が垣間見えるから。

  ま、あれは、書というよりは、別のアートなのかもしれませんが、、
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スッゴい本  美達大和『百折... | トップ | なぜ私が特定宗教の信者にな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書道」カテゴリの最新記事