ノルマ、という言葉はロシア語由来。
ロシアの計画経済っで、達成目標を表す言葉として広まった。ノルマというカタカナでもう日本語になっている。
家庭連合の献金問題で、教団内で献金を集める「ノルマ」があるかということが一応問題になったりした。2年前。
私が調査した限り、そういう教団の上からの「ノルマ」があったとはいえない。
上からの命令という意味でのノルマはない。
ただし、その「ノルマ」を、上からではなく、横からの圧力、同調圧力という意味での規範(英語でnorm、ノルマと語源は同じ)と考えると、あっただろう。
いや、あった。
横からの同調圧力を規範(norm)と呼ぶならば、どんな組織にも、ある。世界最小単位の組織である家庭にも、ある。
むしろ規範(norm)のない組織は、ない。
例えば我が家の規範としては、
- 朝起きたらうがいをする(白湯を飲む前に)
- 外出から帰ったらうがい・手洗い
- 風呂浴びたら風呂の窓を開けて換気する
- 玄関の靴を出船に揃える
- 目があったら微笑む
- すれ違いざまにスキンシップをする
- 寝る前に本を片付ける
など、まあどの家庭でもやっているような、規範(決まり、norm)がある。みんなやるから自然にやる。
呼吸するように、いつもやる。習慣になる。
そういう、緩い意味での、「周りもやるので私もやる」という規範はどの組織にもある。
家庭連合や他の宗教団体でも、「周りの信者が寄付するから私も寄付しなきゃ」という見えないプレッシャーはある。心理的な影響はある。
上からのノルマではない、横からのNorm はある。
かように、ノルマは上から、Normは横から、と考えるのがわかりやすい。