選挙の効果

総選挙の意味

排除と分断  バリケイト伊東

2018-10-28 10:09:42 | 政治
   また、アメリカでユダヤ教会を狙った銃の乱射事件が発生した。11人が死亡した。明らかにヘイトクライムだ。この事件の背景にはユダヤ人に対しての差別、嫌悪がある。今、アメリカでは、このような民族や人種、宗教に対しての差別、排除、分断が顕著に行われてる。アメリカは移民国家だ。多くの民族、人種、宗教によって成り立ってるのだ。多様性こそがアメリカの強みであり、弱みなのだ。アメリカにトランプが大統領として誕生して以来、トランプ自身が差別と排除発言を頻繁に行ってきた。オバマ大統領が民族や人種、宗教を超えて一つのアメリカを訴えてたのとは、真逆だ。トランプのアメリカファースト主義は、世界の協調主義からずれてアメリカだけが繁栄すればいいと、思ってるようだ。国内でも、民族、人種、宗教の分断と排除を進めてる。その結果がユダヤ教教会の襲撃事件を起こさせたのだ。国のトップが差別と排除の考え方をすすめるなら、アメリカ国民は良識や正義を守ろうとしなくなる。ヘイトスピーチやヘイトクライムが堂々と行われてる。アメリカでは反ユダヤ主義が、黒人差別のKKKが、白人至上主義が、反イスラム主義が、反ヒスパニックが、その他の差別と排除組織が勢いを増してる。多様性の社会が崩壊寸前なのだ。アメリカの動き、風潮は世界に拡がろうろしている。日本でも、朝鮮民族に対してのヘイトスピーチが行われてる。EUでも多くの国で移民排斥、イスラム教徒に対しての差別が問題になってる。中東でもイスラム教内での宗派対立が血の嵐を引き起こしてる。世界中で差別、排除の嵐が人間を苦しめてる。人間、皆兄弟なんていう言葉は嘘になるようだ。人間界から差別、排除の不条理はなくならない。過去も今も未来も差別、排除、殺しの粛清は行われるだろう。なくさないようにしなければならない。明日はあなたが差別、排除、暴力を受けるかもしれない。日本人だって差別されるかもしれない。欧米ではまだまだアジア人に対しての差別感情は色濃く残ってる。アメリカやヨーロッパで差別的言葉や態度をとられた日本人、かなりいるのではないか。日本人をぶっ殺せ、ごきぶり野郎出ていけと、言われたらいい気持ちにはならないであろう。差別や排除は他人ごとではないのだ。差別や排除、分断をあおる政治家こそ、社会から排除されなければならないのだ。人間の本質は悪と罪だ。犯罪と戦争は人間界からなくならない。ヘイト犯罪もなくならない。しかし、なくす努力しないと、世界は血の海になるだろう。暴力と殺しが横行するようになる。アイデンティティは大切にしなければならないが、違いを強調しすぎるのは問題だ。今、地球上に存在している人間は皆アフリカ生まれ、同じ遺伝子を持ってるのだ。人間、皆兄弟なのだ。仲良くしよう。民族や皮膚の色の違い、宗教の違いを乗り越えて、憎しみ感情を排除して、お互いに愛しあおう。愛があれば、許せるだろう。愛があれば暴力を振るわないだろう。愛こそすべてだ。愛こそ人間を再生させる薬だ。