狐の日記帳

倉敷美観地区内の陶芸店の店員が店内の生け花の写真をUpしたりしなかったりするブログ

『猫の事務所』/宮沢賢治

2010年07月03日 20時33分53秒 | 小説・本に関する日記






 昨日の夜は、ブラジルVSオランダの試合が始まるまで、宮沢賢治の短編集『新編 銀河鉄道の夜』をぱらぱらと読み返しておりました。
 『猫の事務所』は『新編 銀河鉄道の夜』の中の小編であります。

 主人公は、「竈(かま)猫」という名の猫。
 猫のための歴史と地理の案内所―猫の第六事務所に勤める真面目で素直で健気な猫です。
 同僚の苛めを受けながらも仕事に励み続けています。
 でも、風邪で事務所を休んだ次の日、かま猫は仕事を取上げられてしまいます。

 社会人になってからシカトや苛めを受けるのはキツイっすよね。
 (勿論、学生の頃に受ける苛めもきついっす)
 むかしむかしの職場を思い出してしまいましたよ。

 語り手は「みなさん、ぼくはかま猫に同情します」と述べます。
 でも、私はかま猫に同情しません。
 もっとしたたかに生きなきゃ、と思うのです。

 生真面目な者がしたたかに生きるのは難しい事っすよね。
 でも、世界は美しいものばかりではないので、少々のことでは動じず切り抜けていかねばならぬ、と思ったりするのです。

 苛めやシカトを行う者は最低です。
 ましてや社会人になって行う者など最低の屑です。
 でも、そんな人は、ど~やってもこの世に出てくる。
 ならば、そんな人からの攻撃をかわす術を身に付けておかねばならぬ、と思ったりするのです。

 でも、そんな考えは間違っている、気もする。



 このお話のラストは、獅子が乱入してきて事務所を廃止してしまいます。
 救いは提示されません。
 語り手の「ぼくは半分獅子に同感です」の言葉で物語は終ります。

 うん。獅子が怒って事務所を閉鎖する気持ちは分かる。
 でも、いきなり事務所の閉鎖は乱暴な話です。
 確かに、「半分同感」ですね。


 でも、現実に世の中で起こっている事は、こんなものか、もっと酷いものなのかも……。

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捩花(ネジバナ)

2010年07月03日 19時52分58秒 | お花に関する日記








 本日の倉敷は雨。ざんざかざんざか降っていました。
 最高気温は二十五度。
 最低気温は二十四度でありました。
 明日は曇りみたいです。

 ブラジル、負けちゃいましたね。
 ガーナも負けちゃった。
 メンタルが崩れると力があっても如何ともしがたい……のでせうか?
 いや、勿論、オランダもウルグアイも強いチームではあるのですが。

 




 上の写真に写っているお花は、「捩花(ネジバナ)」です。

 ラン科スピランテス属のラン類です。

 学名は、Spiranthes sinensis。
 英名は、ladies’-tresses。
 別名に、綟摺(モジズリ)があります。

 原産地は、アジアやオーストラリア。

 開花時期は、6月から7月。





 花言葉は、「悶える心」です。


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