昨日は外出したあと友人と電話でお話をして、そのあとは瀬名秀明の小説『ブレイン・ヴァレー』を読み返しておりました。
日本のSFには神へ進化するお話とか神に反逆するお話とか神を作り出すお話とか神がらみの作品って多いよなぁ。
山田正紀の『神狩り』とか『宝石泥棒』とか、光瀬龍の『百億の昼と千億の夜』とか、梅原克文の『二重螺旋の悪魔』とか、山本弘の『神は沈黙せず』や鈴木光司の『エッジ』は世界の構造のお話だけどそんな世界を作った神様って何?って話は出てくる。アニメーションの『新世紀エヴァンゲリオン』もラストは神への進化のお話だし、『攻殻機動隊』もラストは……いや『攻殻機動隊』のラストは進化のお話ではあるけど神とは関係ないか。小松左京の作品にも何かあったような……。最近、小松左京の小説を読んでいないので思い出せない……。他の作家さんの作品にも何かあったような……。
宗教的な制約が少ないからなのかしらん?
海外の作品では何かあったっけ? ロバート・J. ソウヤーの『占星師アフサンの遠見鏡』やイアン・ワトソンの『川の書』は世界の構造のお話だし(イアン・ワトソンの『川の書』以降の『星の書』や『存在の書』はまだ読んでいないので分からない)、映画の『2001年宇宙の旅』は進化のお話、だよなぁ(←間違っているかもしんない)。ファンタジーの小説なら幾つか思い出せるけどSFでは何かあったっけ? ま、私が知らないだけかもしんない。
『ブレイン・ヴァレー』は科学の先端情報を駆使しての法螺話。SFホラーです。
生命の謎、超常現象、UFO、宇宙人による誘拐、死後の世界などを、脳科学や人工生命等で仮説を出し、最後はエンターテイメントのお約束になだれ込む。
面白かったですよ。
でも、パターンと言えばパターンかなぁ。
もっと大法螺を吹いて欲しかった気もする。