昨日の夜は夜中にぱちりと目が覚めてしまい、森博嗣の小説『ZOKUDAM』を読み返していました。
Zシリーズ3作の第2作目です。
OLのロミ・品川が配置換えで配属された部署の扉には「ZOKUDAM」と書かれていた。
彼女の他に配属された者は新人のイケメンと灰汁の強い上司。会社の会長が直々に指揮を執る。
そして会長の黒古葉善蔵博士は、その部署の任務は「巨大ロボットに乗って怪獣を戦うこと」と告げる。
でも怪獣って何? 巨大ロボットに乗って何をするって?
森博嗣が放つ莫迦小説。Zシリーズの第2作目です。
実際に巨大人型ロボットを作ってそのロボットで戦うとど~なるか? 理系の人がそれを考えてギャグにしてしまったようなお話です。
まさかこんな莫迦小説を森博嗣が書くとは。初めてZシリーズを読んだ時は吃驚しましたよ。
森博嗣の作品はシリアスモードなお話ばかりだと思っていましたから。
今回は1作目の『ZOKU』のZOKU側のロミ・品川が中心になってお話が進んでいきます。
いえ、お話はなかなか進んでいきません。脱線しまくり。シリアスモードを期待していると必ず裏切られます。
燃える展開は無く盛り上がりません。ゆるゆるだらだらと肩透しと脱力の展開です。言葉遊びや工学系の内輪ネタなど。
切れキャラのロミ・品川が1作目以上に暴れています。切れています。
理系のユーモア―が炸裂、ってとこでしょうか?
見事な莫迦小説で面白いです。