選挙だそうです。
なので昨日の夜は、梶尾真治のSF短編小説集『泣き婆伝説』を読み返していました。
梶尾真治はリリカルな時間物の短篇恋愛SFの名手で有名ですね。
でも一般には映画『黄泉がえり』の原作が一番有名かもしんない。
「干し若」、「アニヴァーサリィ」、「神はいかに、人を愛したか」、「メモリアル・スター」、「"セチ"にむかない職業」、「闘う!阿部家」、「リモコン・ウォーズ」、「泣き婆伝説」の8編が収録されています。
SF、ドタバタ、少し不思議な話とバラエティに富んでいますよ。
私はこの8編の中では「神はいかに、人を愛したか」が好きです。
表題作の「泣き婆伝説」は、選挙好きな友人にかつぎ出されて新人候補の後援会会長に就任した男が主人公。
知名度が無く落選間違いなしとされていた候補者の支持率が急上昇していく。
でも、選挙のプロ達の間には選挙戦で泣き婆に出会った候補者は必ず落選するという伝説があった……。
この選挙でも泣き婆が出るのでしょうか?
『泣き婆伝説』、面白いです。