目力。

　本日の倉敷は晴れたり曇ったりしていましたよ。
　最高気温は四度。最低気温は二度でありました。
　明日も予報では倉敷は晴れとなっております。


　先日、知人に「太ったかや？」と訊かれました。
　あまりにもストレート過ぎる質問、否、指摘に度肝を抜かれてしまいましたよ。
　いきなり相手がダウンしてしまうような表現をしなくても、他に表現方法があるではないですか。
　膝から崩れ落ちてしまいました。

　その後しばらく知人は私と目を合わせてくれませんでした。
　何でだろうなぁ？　
　内心は荒れ狂っていたけど表情は全く変えていない、つもりだったんだけどなぁ。
　何であんなに怯えた目で私を見ていたんだろ？　

　あんなストレート過ぎる指摘をしなければいいのに。

『ブルータワー』／石田衣良

　昨日の夜は、石田衣良の小説『ブルータワー』を読んでいました。

　悪性の脳腫瘍で余命がわずかしかない男が主人公。
　ある日、激しい頭痛で意識を失う。
　目が覚めると男は見知らぬ場所に居た……。

　２００年後の世界で暮らす男の体に意識だけスリップした主人公が、滅亡の危機に瀕した世界を見て……。

　ＳＦです。




　石田衣良とＳＦはミスマッチなのかもしれない。
　石田衣良特有の感情過多な描写はこのようなお話の筋には向いていないような気がします。
　もう少し抑え目にして丁寧に情報を詰め込んでいたならもっとよかったかも？　
　『アキハバラ＠ＤＥＥＰ』のＡＩ型サーチエンジンのくだりでも凄く強引な展開に思えたけど、『ブルータワー』も強引な展開でお話をまわしていたような気がしました。

　２つの時代のキャラクター達の名前や役割が一致しすぎるのも違和感があります（少しぐらいならよいけど）。
　それに「夢か現実か？」というテーマをもう少し組み込んでもよかったのでは？　ま、これは私の趣味の問題かも。

　それと、あの解決方法は見せ場なのかもしれませんが、別のやり方が存在します。

　出来れば、何の関係の無い２つの時代のお話が最後に結びつくマジックのようなお話が読みたかったです。
　面白かったのですが、私の期待値が高かったこともあって、少し残念でした。