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羊日記

大石次郎のさすらい雑記 #このブログはコメントできません

東京センチメンタル

2016-01-23 19:10:00 | 日記
ちょっとだけ出てくる料理が全部気が利いてる。チーズケーキ、天そば、カレー、荒木蕎麦屋の蕎麦は簡単に食べて酒飲んでよせばいいのにって策を練ったりね。でも一番気が利いてたのはやっぱ冒頭の令子にあかねが出した紅葉の生菓子と茶。あの環境を当たり前に変わらず提供できている卓三の暮らし方が一番贅沢で、そりゃ2番目の元妻もちょっとブラっと立ち寄っちゃうよな。
最初から脈無く、自分から身を引いてしまいに母を紹介されるオチだったが、途中までは(有りだぁーっ!!)と大騒ぎして特に微笑ましい回だった。スカイツリーでの「夢、叶うといいね」、別れの(もっともっとが東京好きになるよ)は下積みの長い卓三役の人が言うとバチっと決まっていた。
しかしあのチーズケーキはヤバかったなぁ。あのフルーツソースっ! 反則だね。

わたしを離さないで

2016-01-23 19:09:51 | 日記
原作はノーフォークでのルースのポシブル探しから、『夜に聞く歌』のカセットテープをトミーと探しにゆくところまで読んだ。コテージの暮らしが悲惨。『普通の人間』にどうやってもなれない。「本当にいい物ばかりだから」と言って自分の宝物捨てちゃうんだよねー。ドラマは主人公だけ宝物を集めてるっぽいが、原作はそれぞれ集めてる設定だ。そのわりには殆んど描写無く淡々と過ぎるけどさ。加えて序盤の幼年編は意図的に時間が前後していてその辺りは読み難さMAXだった。
ドラマは教師達の有り様がハードになり、個別の役割もだいぶ整理集約されている。原作の淡々としてはいるが、ずーっと受け身のターンが粘着質に続く点をドラマは変えているっぽい。でもやっぱ子役子役子役子役っ! でね。1話に圧縮できそうな気もしないではないし。妙な構成だなぁ。
ドラマの現在の時間軸の大人の主人公達がかなりイッてる感じなのがね。原作の方はなんか全員多幸感溢れちゃって違う方向でイッちゃってるが、ドラマはまだ地上的な痛みの渦中にいる感じ。原作が批判された最大要因とみられる作者の加虐に主人公達が従順な点をドラマは反転させてくスタンスなのかもしれんね。