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野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

アカヤシオ咲く日光の月山

2010-05-04 | 登山
 月山というと山形にある出羽三山の一つ月山を思い浮かべる方が殆どだろう。日光にある月山は勿論それほど有名でもなく、栃木百名山の47座とはいうものの地味な1300mにも満たない低山だ。が、5月初旬のこの時期だけは、このさして取り柄もなさそうな山に結構な数の登山者が訪れる。目当ては満開になると全山を覆うというアカヤシオ躑躅を見るためだ。


 5月2日、自宅を朝早く出発し一般道を乗り継ぎ、麓の広い駐車場に着いたのは9時を廻ったばかり。既に駐車場には10台近くの車が停められている。



 西側には日光連山がみえる。



 早速軽装のまま幅広い林道を登り始めた。あちらこちらでウグイスのさえずりが聞こえる。双眼鏡で姿を探すのだが一向に見つからない。






 一羽枝先で囀る野鳥を見たが種類までは分からない



 20分ほどでバーベキュー広場へ



 そろそろ斜面にピンク色が目に付くようになってきた。



 左手の急な崖にとりついてここから登山道が始まった。フサザクラが咲きだしたばかりで、奥多摩の低山に比べ一か月ほど季節が巻き戻されている。



 ところどころアカヤシオの花は見られるものの蕾が殆ど。毎年登る地元の人たちは今年は10日は遅れていると嘆いていいる。







 こずえの間から女峰山をはじめとする日光連山が覗ける。








 覗けるのは山や花だけではない。日陰の斜面には残雪もちらほら見えている。



 時折見え隠れする狭い登山道を登りながら何とか稜線に辿りついた。辺りは笹やぶに変わった。山道の脇に可憐なショウジョウバカマが咲いていた。









 登山口から登り始めて40分、あっという間に頂上についた。狭い頂上では10人ばかり先客がいた。






 北東側の展望




 北西側



 腰掛ける場所もないほどなので、展望をしばし楽しんだ後はすぐに下山。途中で右に折れダム側のコースに入った。



 北側の斜面はまだ緑に乏しく、雪が解けたばかりのようで奥多摩の3月頃の雰囲気とそっくりだ。






 眼下に見えるのは栗山ダム。



 結構急な下りを30分ほど下った所で開かれたダムサイトに出た。




 カラマツの新緑がやわらかな春の日差しを浴びている。



 足元には咲きだしたフデリンドウやスミレが見えるようになってきた。






 再び駐車場に戻ってきたのは11時半を廻った頃、登り下り2時間余のあっという間の登山だった。期待していた全山のアカヤシオを見ることはかなわなかったが、それは次回の楽しみに取って置くことにして、幸いにも天気にも恵まれ、気持ちの良い春先の山行を楽しめた。


 帰りの霧降高原道路の六方沢橋から登ってきたばかりの月山が望めた。

 (画面中央に栗山ダム、その右側の頂が月山、左が夫婦山)


 この日の午後立ち寄った日光植物園は次回にまわそう。ではこの辺で。