nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

熱海梅園

2010-02-24 00:00:00 | 旅行記
平成22年2月24日
 
 河津桜まつり 

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 この24~25日、クラブツーリズム社の『河津桜まつり』のツアーに参加しました。
 幸いに天候にも恵まれ,汗を流すほどの気温に河津桜も満開,たっぷりと楽しんできました。
 ウィークデーにもかかわらず,現地は大変な混雑で,おまけに年度末での道路工事があちらこちらで行われており,車の渋滞
 が激しく,予定時間を大幅に狂わせ
る観光になりました。
 今回のツアーは東京駅から『踊り子号』に乗り,熱海でバスに乗り換え,伊豆半島を巡るというコースでした。
 同行は40名という団体で,ほとんどが  高齢者(?)の方々でした。
 写真は東京駅での『踊り子号』です。
 
 9時00分 東 京発(踊り子105号)→ 10時20分 熱海駅着
 
熱海梅園

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 先ず『熱海梅園』へ。道路も人も大変な混雑でした。
 この梅園は早咲きの梅が多く,早くも花が散っている樹もあって,期待したほどの華やかさはなくなっていました。そのなかでも目立ったものを
 カメラに収めてみました。
 
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 この梅園は、明治の初め、医祖・長与専斎が、
 「国民の健康の元をつくるには、温泉と自然に親しむことが第一」と、熱海梅園を開くことを提唱されたという。
 これに応えて横浜の豪商・茂木惣兵衛が、明治18年(1885年)に現在の梅園のあるところに山林2.5haを開いて梅・松・桜・桃・楓・杉・柿・柳な
 ど3000本を植えたのが始まりとのことだ。
 現在は4.4haの園内に、樹齢100年を超える梅の古木を含め60品種、457本の梅がある。
 また日本一早咲の梅として、毎年11月下旬から12月上旬に第1号の梅の花が開くことでも知られている。
 今年は1月9日から3月7日まで梅祭りが開かれている。
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 この梅園の周囲には『熱海桜』が植えられているが、早くも満開の最盛期を過ぎて散り始めていました。
 『熱海桜』は、明治4年ごろイタリア人によって、レモン・ナツメヤシとともに熱海に持ち込まれたという。
 開花期が1月と沖縄の『寒緋桜』と並んで日本列島で最も早咲きで、開花期間は一か月以上と長いのが特徴とのことだ。この桜は台湾・沖縄地方
 の『カンヒザクラ』と日本の暖地に自然分布する『ヤマザクラ』が親であることが推定されているという。
 今年は2月7日が満開だったという。熱海市の『木』として昭和52年に指定されている。

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 上の左の写真が『熱海桜』、右は梅園の中に咲いていた『ペチコートスイセン』てす。
 花の形がペチコートに似ていることから付けられた名前のようです。スペイン,ポルトガル,アルジェリアなどに自生し、草丈は15~20cmで、
 葉は細い円柱状です。

小室山公園

 
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 地元のガイドさんによれば、今年も年度末の道路工事が各所で行われており,渋滞の原因になっているという。
 今日も所々で工事のため一方通行となっており,時間どおりの観光が困難になっていましたが、予定していた昼食も午後一時
 となってしまいました。
 場所は『小室山公園』内にあるレストランでした。
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 『小室山公園』は、標高 321mの小室山を中心とした自然公園。
 麓から山頂までの観光リフトがあり、山頂は美しい草原になっているという。
 パノラマ展望台からは相模湾に浮かぶ伊豆七島や天城連山など360度の景観を楽しむことができるという。
 小室山の麓は、春に丘の上に赤い絨毯を敷いたように咲き乱れる40種10万本のつつじや、1000種4000本の椿が10月中旬から
 4月中旬にかけて咲き誇るつばき園、公園の随所にある梅や桜など、一年中楽しめる花の名所になっているとのことだ。
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 食後、園内で咲く梅や河津桜などを楽しみましたが,広大なつつじの株が目につき、さぞかし花の時期には素晴らしい景観に
 なることが伺われました。
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雛のつるし飾りまつり
 
 伊豆の小さな海辺の町、稲取温泉
 この稲取温泉に伝わる雛祭りには,古く江戸時代後期の頃より、娘の成長を願う母や祖母手作りの「つるし飾り」が飾られる
 風習がありました。
 江戸時代には、お雛様を購入できる裕福な家庭は稀で,せめてお雛様の代わりに、愛する子供や孫のために手作りで初節句を
 祝おうという、切ない親心から生まれたのが稲取の雛の「つる
し飾り」だとのことです。
 戦前までは盛んに行われていましたが、戦後の混乱期には一時廃れかけていました。
 近隣の町にも、このつるし飾りを飾る風習はなく、稲取独自の美しい風習ということで、地元の婦人会が平成5,6年にクラブ活
 動の一環として復刻しました。
 稲取温泉旅館協同組合は、この婦人会の協力を得て組合主催のイベントの一環として平成10年,雛の館「富岡邸」にて初開催
 され,現在に至っているとのことです。
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 私は個人の家庭での飾りが見られると思っていましたが、『雛の館』という展示館での見学でした。
 なにしろ観光バスで次々と訪れる観光客を扱うには,個人の家では応対できないことが分かりました。
 そのためいわゆる素朴な『ひな祭り』が、大々的な展示となり何か別なお祭りになってしまったような印象を受けました。
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 つるし飾りの中には、
 【ふくろう】、呪力がある、福や不苦労をかけて。
 【すずめ】、五穀豊穣をあらわして、食に恵まれるように。
 【鶴(折り鶴)】長寿の象徴。
 など、鳥に関するつるし飾りもありました。
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 この稲取海岸では、久し振りに『クロサギ』を見ることができました。
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河津桜
 
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 今日の最後は、今回のツアーのテーマでもある『河津桜』のある河津町へ。
 道路混雑もあり、現地に着いたのは午後4時前になってしまった。
 しかしながら,この時間帯でもバスの駐車場はほぼ満杯だ。
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 河津川沿いの堤防に出ると,人波で溢れとても写真を撮るチャンスがない。
 止むを得ず堤防を降りて,河原から撮ることにする。今が絶好の満開時のようだ。
 折からの夕日を浴びて桜のピンク色が一段と濃く見える。
 先月見た沖縄の『緋寒桜』よりは薄い色と聞いていたが,現在見ている色はさほど薄くは感じられない。
 延々と3kmにわたる桜並木を、上流に向かってそぞろ歩く。
 夕色が次第に濃くなるにつれ、人影も疎らになり、ゆったりとした気分で花を見ることができた。
 時間が遅くなったことが、かえって良い雰囲気で過ごすことができた。
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 河津桜は、寒緋桜と早咲きの大島桜の自然交配種といわれており、樹形は広卵状で、樹皮は紫褐色で光沢がある。
 花形は平開形で一重のやや下向きであり,花弁は5枚の円形で無毛である。
 色は蕾の時は濃紅色だが、満開時は淡紅色になる。
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 河津桜の原木は、河津町田中の飯田勝美(故人)氏が昭和30年頃の2月のある日に,河津川沿いの冬枯れの雑草の中で芽吹い
 ている桜の苗を見つけて、現在地に植えたもの。
 昭和41年から開花が見られ1月下旬頃から1ヶ月にわたり咲き続けたという。
 この桜は、河津町に原木があることから、昭和49年に『河津桜」と命名され,昭和50年に河津町の木に指定されたとのことだ。
 樹齢約50年,樹高約10m,樹幅約10m、幹周囲約115cm、2月20日満開。
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 上の左の写真が『河津桜の原木』、右の写真が花のアッブ。
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 5時過ぎになり,ホテルへ着いて夕食の後,今度は『夜桜見物』へ。 
 夕食は名物の『金目鯛のしゃぶしゃぶ』。
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 昼間は春の陽気だったが、やはり夜は風が冷たく,見物客も少なかった。
 ホテルへ戻り,源泉の熱い温泉に浸かって体を暖めた。