nemo 折々の自然

折に触れて観察した自然などの記録

清明

2010-04-05 22:10:48 | 日記・エッセイ・コラム
 今日は二十四節気の一つで『清明』(せいめい)。
 『暦便覧』によれぱ、
 「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」
 とあります。
 「清明」とは「清浄明潔」の略で,草木が芽吹きだして、草木の種類が明らかになってくる日の意味とのこと。
 この頃の晴れ渡った空にはまさに「清浄明潔」の語がふさわしく、地上では新芽が芽吹き,いろいろの花が咲き出し,万物が新鮮になり,明るく
 清らかな季節がやってきたということです。
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 とはいうものの、今日は終日冷たい雨が降っており、気温も低く折角満開になった桜も震えているようでした。
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 写真は『葛西用水親水水路』沿いにある桜並木ですが,昨日4日に撮ったものです。
 ここには約290本の桜が植えられていますが、昨日現在では7~8分咲きといったところでした。
 今日の此の雨では、まだ満開にはなっていないようでした。
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 ところで、最近気になっているのは上の右の写真のように,ヒヨドリやスズメが桜の花の蜜を吸っては地上に落としていることです。特に今年は
 その数が増えているように感じていますが,どんなものでしょうか ?
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【葛西用水親水水路】
 1660年代に利根川からの水を埼玉東部に引き込む用水路として完成。
 延長を重ねて1760年代に完成し、『見沼代用水』(足立区)、『明治用水』(愛知県)とならぶ日本の三大農業用水の一つとして、埼玉から都内
 の水田へと水を供給した。
 しかし、戦後急速に都市化が進み、水田面積の減少とともに、用水の必要性が薄まり,1977年(昭和52年)東京葛西土地改良区から離脱したのに
 伴い,足立区神明3丁目にある水門が閉じられる。
 そのため、さらなる都市化とともに生活雑排水が流れ込み,水質が悪化していく。
 1980年代に入り,街造り資源として見直されるようになり,1987年(昭和62年)「足立水の回廊構想」が策定され,1992年(平成4年)に『葛西
 用水親水水路』として生まれ変わることになった。
 この水路は、水と親しむレクリエーション機能の他,火災時の延焼を防ぐ防火機能,災害時の緊急用水としての機能なども兼ね備える。             [                                      [自然教育研究センター]資料より