どうも不調だなと感じたら、私は二つの事を意識します。
その一つが、円運動です。
穂先の円運動を利用して起筆に至る一連の流れをチェックします。
ここがうまくいってないと、線に生命力を与えることができません。
身体の重心移動を使って横画を書く以前の問題です。
これは露鋒だけではなく、蔵鋒でも同じです。
二つ目は、呼吸です。
書いている時は呼吸を軽くとめていますが、不調な時は肺に入れる空気の量を変えてみましょう。
横隔膜を止めた肺でしっかりとめて書くイメージです。
軽く会話しながら書く事はできますが、咳やくしゃみ、しゃっくり、大笑いしながら筆をコントロールする事はできませんよね。
それは横隔膜をコントロールできていないからです。
解剖学者に叱られるかもしれませんけれど、私のイメージはそうなのです。
身についていたはずの二つの項目ですが、心身の変化は平常心であったとしても日々微妙に起こるもの。
チェックしてリセットする事で、新たな世界の入口に立つことができるかもしれませんよ。
ビンチはチャンス。
どうせ変わっていくのですから、先回りして変えていくのが、
『ざまあみろ』感があって好きです(^○^)