法華経には七つの譬(たと)えが説かれている。これを法華経の七譬(しちひ)という
■三車火宅の譬
長者が火宅に遊ぶ諸子を救うために、羊・鹿・牛の三車を与えることを約束し、火宅より救い出す
三車は三乗を意味し。後に与えた大白牛車は一仏乗に譬える
■長者窮子の譬
長者の子が、それを知らずに流浪し困窮するが、長者の方便によって長者の子であることを自覚する
我々はもともと仏であり、迷うことはあっても、退転なく我々はもと仏であることを信じていくならば必ず成仏できる
■三草二木の譬・または薬草の譬え
三草とは人天・二乗・菩薩に譬え
二木とは通教・別教の菩薩に譬え
すべてが一地一雨、すなわち一仏乗から生まれことを説いた
■化城宝処の譬
三千塵点劫の譬えである。宝処に行くのに途中化城をもうけて引導した。二乗を化乗に宝処を一仏乗に譬えている
■貧人けい珠の譬・または衣裏の譬
貧乏人が親友から宝珠をもらったが、謗法の酒に酔っていたので、自分が宝珠を持っていることを知らなかった
■けい中明珠の譬
ある大王が、最高に勇気ある者に、無上の宝であるけい中の明珠を与えた。この明珠は法華経であると説く
■良医病子の譬
良医すなわち仏に、三乗の病子があって、毒薬を飲んで(誤った何か🤔を信じて)病気になる(本心を失う病🤔)この時良医の父が帰ってきてそれらを救う