part2からの続き
この白マラブー、ヘッドのシンカーの形もヘンテコな形で、この白色のケバケバも貧相であり自分でもなぜ買ったのか分からない。いや、買った記憶さえ無いのだ。
しかもずーっと前から持っていた。まさにクラスに一人はいる帰宅部員の陰キャなのだ。
まぁ使ってみるかの気持ちで…
キャストしカウントダウン…ゆっくりリーリングして………ドン!!
俺「きっ、キターーー!!」
声が上ずってしまったが改心のアタリ。しかも良く引き、良く走る!
で、慎重にランディング。

婚姻色がでたキレイなレインボー。
かなり気を良くした俺。まだ余裕のマモも俺に賛辞を送ってれた。
そして、次のキャストでまたの連続ヒット!しかも今までに無い桁違いのパワー!!一気に桟橋下に入り込みドラグが悲鳴をあげた。
俺もロッドを水中に突っ込み、桟橋でラインが切られない様に耐え応戦。
と思えば、行きなり方向転換でこちらに向かってきた。ラインテンションに気を付けながらリーリング。
それから綱引きを何度か繰り返し魚体が上がってきた。
俺・マ「デカ!!」
間違いなく自己記録を更新できるサイズだ。50㌢は確実にあったと思う。
後はランディングネットに収めれば俺の勝ちであった。しかしネットを近づけると逃げ、引き寄せ、逃げの繰り返し。最初のパワーは残っていなかったが中々しぶとい。
そしていよいよネットに取り込もうとした瞬間………突然フックが外れ帰宅部員がスローモーションで宙を舞う……ゆっくり水中に戻って行く大きな魚体…
やってもうた!焦っていたのか少し巻き過ぎていた様だ。初心者が良くやらかすヤツだ。
少し足が震えた。6年前に止めたタバコに火を着けたくなった。
俺の敗けだ。天を仰ぎ立ち尽くしていた俺にマモが話しかけてきた。
マ「いやー今のデカかったッスね」
何故かニヤニヤしながら話しかけてくるマモ。
だが、この帰宅部員…もしや……と良く見てみると、濡れるとうっすら青色が出て妖艶な感じが出ている。しかもフォーリングは良く分からなかったが、巻き上げてくるとスパイラルに上がってくる。ただ者ではない。
そして、俺の快進撃が始まった。



アタるは釣れるはwww
俺にもバブルが到来したwww
その頃マモはアタリが遠退きバブルが崩壊しつつあった。
俺「おっ…きた……引くーー…楽しぃwww」
マ「…またッスか?……」
俺「…またまたキターーーwww」
マ「…………………」
立場が逆転である。朝のあの時間はなんだったのか。全てはこの帰宅部員のお陰である。
いや違う!こいつは帰宅部員ではなかったのだ。華やかなサッカー部に所属する他のマラブーと比べればこいつは陰キャに違いないのだが、こいつはちゃんとアニメ研究会に属しており部長辺りをやっているに違いない。
しかも実力も確かで全国大会(何の?)の常連に違いないのだ!!
とにかく、今日のヒットカラーは白だったのだ。そしてマモは白を持っていなかった。勝負はそこで別れた。
管釣りで良く言われるのがカラーチェンジ。俺は今までここではダーク系・ナチュラル系でいい思いをしていたのでそこに拘り過ぎていて、釣れない理由を「活性が低いんやな」と勝手に決めつけていた。
そして水質。前回の釣行時はクリアであったが、今日は雨の影響なのか前回に比べてステインである事に後になって気づいた。
もっと状況を確認した上で釣法を考えるべきだったが、人を貶める作戦が先行してまい状況がまるで見えていなかった(何しに行ってんだか…)。
これは大いに反省する事である。
そして後半、マモは殆どしゃべらなくなってしまった。これが釣りである。
一緒に行っても自分が釣れなければ、釣れまくってる奴には誰も賛辞を送れないのが釣りなのだ。
もしかすると俺の事を突き落とそうと考えているかもしれない…
だから俺は背後に充分注意を払った。
その後12時となり納竿とした。
釣果は15匹。
当初の計画通りとは行かなかったが楽しめた釣りであった。
しかし心残りである。
デカいトラウトじゃないよ。
結局、自作マラブーで釣り上げたトラウトは1匹はもいなかった。
よって、試合に勝って勝負に負けた一日であった。
この白マラブー、ヘッドのシンカーの形もヘンテコな形で、この白色のケバケバも貧相であり自分でもなぜ買ったのか分からない。いや、買った記憶さえ無いのだ。
しかもずーっと前から持っていた。まさにクラスに一人はいる帰宅部員の陰キャなのだ。
まぁ使ってみるかの気持ちで…
キャストしカウントダウン…ゆっくりリーリングして………ドン!!
俺「きっ、キターーー!!」
声が上ずってしまったが改心のアタリ。しかも良く引き、良く走る!
で、慎重にランディング。

婚姻色がでたキレイなレインボー。
かなり気を良くした俺。まだ余裕のマモも俺に賛辞を送ってれた。
そして、次のキャストでまたの連続ヒット!しかも今までに無い桁違いのパワー!!一気に桟橋下に入り込みドラグが悲鳴をあげた。
俺もロッドを水中に突っ込み、桟橋でラインが切られない様に耐え応戦。
と思えば、行きなり方向転換でこちらに向かってきた。ラインテンションに気を付けながらリーリング。
それから綱引きを何度か繰り返し魚体が上がってきた。
俺・マ「デカ!!」
間違いなく自己記録を更新できるサイズだ。50㌢は確実にあったと思う。
後はランディングネットに収めれば俺の勝ちであった。しかしネットを近づけると逃げ、引き寄せ、逃げの繰り返し。最初のパワーは残っていなかったが中々しぶとい。
そしていよいよネットに取り込もうとした瞬間………突然フックが外れ帰宅部員がスローモーションで宙を舞う……ゆっくり水中に戻って行く大きな魚体…
やってもうた!焦っていたのか少し巻き過ぎていた様だ。初心者が良くやらかすヤツだ。
少し足が震えた。6年前に止めたタバコに火を着けたくなった。
俺の敗けだ。天を仰ぎ立ち尽くしていた俺にマモが話しかけてきた。
マ「いやー今のデカかったッスね」
何故かニヤニヤしながら話しかけてくるマモ。
だが、この帰宅部員…もしや……と良く見てみると、濡れるとうっすら青色が出て妖艶な感じが出ている。しかもフォーリングは良く分からなかったが、巻き上げてくるとスパイラルに上がってくる。ただ者ではない。
そして、俺の快進撃が始まった。



アタるは釣れるはwww
俺にもバブルが到来したwww
その頃マモはアタリが遠退きバブルが崩壊しつつあった。
俺「おっ…きた……引くーー…楽しぃwww」
マ「…またッスか?……」
俺「…またまたキターーーwww」
マ「…………………」
立場が逆転である。朝のあの時間はなんだったのか。全てはこの帰宅部員のお陰である。
いや違う!こいつは帰宅部員ではなかったのだ。華やかなサッカー部に所属する他のマラブーと比べればこいつは陰キャに違いないのだが、こいつはちゃんとアニメ研究会に属しており部長辺りをやっているに違いない。
しかも実力も確かで全国大会(何の?)の常連に違いないのだ!!
とにかく、今日のヒットカラーは白だったのだ。そしてマモは白を持っていなかった。勝負はそこで別れた。
管釣りで良く言われるのがカラーチェンジ。俺は今までここではダーク系・ナチュラル系でいい思いをしていたのでそこに拘り過ぎていて、釣れない理由を「活性が低いんやな」と勝手に決めつけていた。
そして水質。前回の釣行時はクリアであったが、今日は雨の影響なのか前回に比べてステインである事に後になって気づいた。
もっと状況を確認した上で釣法を考えるべきだったが、人を貶める作戦が先行してまい状況がまるで見えていなかった(何しに行ってんだか…)。
これは大いに反省する事である。
そして後半、マモは殆どしゃべらなくなってしまった。これが釣りである。
一緒に行っても自分が釣れなければ、釣れまくってる奴には誰も賛辞を送れないのが釣りなのだ。
もしかすると俺の事を突き落とそうと考えているかもしれない…
だから俺は背後に充分注意を払った。
その後12時となり納竿とした。
釣果は15匹。
当初の計画通りとは行かなかったが楽しめた釣りであった。
しかし心残りである。
デカいトラウトじゃないよ。
結局、自作マラブーで釣り上げたトラウトは1匹はもいなかった。
よって、試合に勝って勝負に負けた一日であった。