郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

白馬村の青鬼集落へ

2020年11月03日 | 日記

例年のリンゴ買い付けの旅では、毎回付近の温泉に宿を取ることにしているが、今年は久し振りに白馬方面へ足を延ばすことにした。

 

松川渓谷や山田牧場の紅葉も見たかったが、時間もないので午後からはクルマを西の方へ向けて走らせた。

長野県は冬のオリンピック開催を機に道路網を整備したので、けっこう走りやすくなった。

 

長野ICを降りて犀川に沿って長野南バイパスを走り、大町へ向かう白馬長野有料道路を経由して今度は犀川支流の土尻川沿いに走った。

この道沿いには興味深い地区が多く、時間があれば立ち寄りたかったが先を急いだ。

中条村や高山村同様に「日本の最も美しい村」連合に入っている小川村は通り過ぎるだけではもったいない気がするが、観光は次回にしよう。

 

大町市に入ると、道は北上して一路白馬村を目指した。

しばらくJR大糸線と並行して進んだが、この沿線も実に魅力ある地区である。

 

白馬駅付近では電線の地中化工事が続けられていた。

オリンピックがあったせいか、店の看板や案内図には英語表記が目立つ。

 

人口9,000人の村に、毎年200万人以上の観光客が押しかけるとのことだ。

統計によると、一時はスキー客だけで250何人を超える年が続いたが、20年ほど前からだんだんスキー客が減り始め、今では100万人程になってしまった。

しかし、一般の観光客は常にスキー客を上回る100万人以上をキープしてはいる。

 

今回、白馬に入る目当ては集落全体が「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている『青鬼集落』を見たい気持ちからだった。

この集落は江戸末期から近代にかけて建てられた14棟からなっている。

 

姫川が堰き止められた橋を渡ると、細いくねくねした道を上に登って行った。

午後の2時を回っていたので、ほとんど他のクルマと行き合うこともなく集落の入口にある小さな駐車場に着いた。

辺りはシーンとして人影も見えなかった。

500円の協力金を箱に入れて歩き始めた。

すぐ目に入ったのは大きな屋根の民家だった。

かつては白川郷のように茅葺きの屋根だっただろうが、今では銅葺きに変わっている。

それでも十分に歴史に深さを発散しているように見えた。

 

観光地ではあるが、ここに住む人たちにとっては生活の場、無闇勝手に歩き回られては迷惑に違いない。

そこで、案内書には田圃のあぜ道等には立ち入らないよう注意書きがしてあった。

 

それもそのはず、集落の上には見事な棚田が広がっていた。

ここから集落越しに見える北アルプスの眺めは絶景である。

各種案内の写真には必ず採用されているお馴染みの風景だ。

しかし、撮影するには時間帯がまずかった。

陽が西に傾き逆光に近い状態である。

コントラストが強すぎて、どこにポイント置いておくべきか難しかった。

 

既に稲に収穫は終わり刈り取った後しか見えなかったが、それでも十分に見応えある棚田風景ではあった。

 

満足できる写真ではなかったが、それでも十分に雰囲気を伝えるだけの写真は撮れた。

次は午前中に来てみようと思った。

 

残念ながら今回、集落の住人とは会わなかったが、今度機会があったら話を聞いてみたいと思う。

入り口に近い一軒の家だけが、建て替えて現代風の家屋に変わっていたのも気になった。

伝統的な家屋で日常生活をするのは、もしかしたら様々な困難があるのかもしれない

 

 

-S.S-

 

 

 

 


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