さんかくしかく

毎日いろいろな形になってしまうぼくのあれこれ。

古本の探しかた

2015年04月08日 | 三角記事
高田馬場でみつけた古本は
ずっと探していた、矢内原氏のジャコメッティ写真集。

大学のときに恋人が、図書館で見つけてきて
ぼくらはしばらくそれに夢中になった

ジャコメッティという作家のこと、知ってはいたけれど、もっと好きになった一冊
「アルバムージャコメッティ」

そういう意味で、この本は私の人生に少なからぬ影響を与えたのだった。

本を探すのは、偶然である。
ときどきふと思い出しては、ああこの本はまだどこかにあるだろうか
と考えながら、日々をおくるのだ。

そしてたまたま、再会するものだ。

大学のころの記憶とともに、わたしの元へあらわれた一冊を
取り急ぎ、私は恋人へ進呈することにしたのだった。

桜と東京

2015年04月08日 | 三角記事
本日は極寒である。
東京では24度であったが、先日帰阪し、今夜は4度らしい。じつにマイナス20度を記録することになるであろう。

久しぶりの東京は、春の浮かれの中にあるようだった
それはそのまま私の心情とも重なっている
会うことはなかったが、知り合いのことを考えたりもした。

歩いた。ただただ歩き続け、公園で寝た。半袖であった。

月島、橋の下、堰などを見学した。
そうそう、桜は東京だなあと感じたのだった。

各地に桜はたくさんあるけれど、東京と桜の木々はとてもよく似合っていた。
いままでは、あまりそう感じたことはなかっただけに、新鮮な感覚だった。

私はいま、地下鉄でミナミへむかう途中。
東京をぬけて、非常にのんびりしていると思われる。

非常にのんびりしていると思われる。

鴫野のこと

2015年04月08日 | 三角記事
ふしぎなのは、その場所の名前が、どういうふうにしてできたかである
いわれとかゆえんとかがあるのだ

ぼくの住む町
正雀とは?
落語家のような駅名だろう。地名なのである。


 このまえ鴫野へ行った

私は思うに
「シギくらいしかいない、すごおく寂しい土地だったのだろうね」
と恋人へ伝えたところ、恋人は
「いや、野というからには、シギがぎっしりたくさん、ここら一帯を埋め尽くすほど多くいたのだろう」
という新説を披露した。

さもありなん、と私は感心した。しかし恐ろしい光景なので、想像するのにははばかられた。


終わらない町

2015年04月08日 | 三角記事
もうけっして完成しない仕組みになっている
この街はとても大きいから
できあがらないように、動いている

六本木の駅前
なんかまた新しいビルが
交差点のかどのところに、隠されもせず
未完成のまま、まるみえであった

大阪もそう
阿倍野のつぎはキタ
梅田のあの空き地

都市とはなんだろうか
変わり続けることの意味。必要性。
空いているところを埋めなければいけない、という
強迫観念にも似た意識。
だってヘンだよな。
田舎では、当たり前にある砂利ぶくみの土地。車とかがそこに停めてあって、端は雑草が背丈ほどまで伸びている。

そういうのが都市にあると
「つぎはなにが建つんだろう」
なんて考える。

どうしてなにか建たざるをえないのか。
いちばん税金の高い空き地になるからか。

でももう、けっして完成することはない、この街で
空き地を望むのは、無理ないことだと思う。

わが家のかたばみ

2015年04月08日 | 三角記事




わが家のかたばみ

くもりがちでさむい日は、葉は閉じている。
もともと日当たりの良い場所ではないし、土は硬くなっている。
どうしようか思案している。

ずっと見ていても飽きないくらい、私はこの鉢を好いている。
好きなだけに、どうにかしたい。けれどもさわるのがもったいなくて、勇気がいる。